損保各社のスマートフォンアプリを比較してみる

損保会社は事故が発生した場合や、ロードサービス要請時の連絡を簡略化するために、スマートフォンアプリによる通知サービスを提供しています。

スマートフォンアプリに契約者情報を入力しておくと、その情報が保険会社へと送信され、即座に対応の手順へと進むことができ、確認の手間が省かれます。

またスマートフォンのGPS機能を利用し、トラブル現場の位置を説明することなく、サービスを要請することが可能となり、目標物がなく説明し難い場所では頼れる機能です。

このように便利なスマートフォンアプリですが、損保各社によりその機能に違いがあります。損保各社のスマートフォンアプリの機能を比較してみます。

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損保会社スマートフォンアプリレビュー

「おとなの自動車保険」の「つながるボタン」「つながるアプリ」

「おとなの自動車保険」ではスマートフォンアプリ「つながるアプリ」と連携する、「つながるボタン」を提供しています。

車内に設置された「つながるボタン」を押すことにより、「つながるアプリ」が起動しスマートフォンによる通話を開始できます。

また「つながるボタン」には衝撃検知機能があり、衝撃を検知するとスマートフォンに通知します。2回目の通知に応答がない場合は、サポートセンターから契約者へ連絡が入り安否確認を行います。

「つながるボタン」と「つながるアプリ」を、常に連携させておくと安全運転診断が可能となります。運転の点数化やエコドライブの判定を行い、危険挙動の回数を記録し、走行ルート上に発生した場所を表示させます。

「三井ダイレクト損保」の「ムジコロジー・ドライブ」

「三井ダイレクト損保」が提供するスマートフォンアプリは「ムジコロジー・ドライブ」です。

「ムジコロジー・ドライブ」は次の項目メニューで構成されています。

  1. (ドライブレコーダー付)ドライブ診断
  2. ドライブ適性診断
  3. 渋滞学検定
  4. クルマ生活応援サービス
  5. ムジコロジー・スマイル基金
  6. 契約確認・継続手続き
  7. 事故や故障の連絡先

この7つの機能の内の1.ドライブ診断2.ドライブ適性診断3.渋滞学検定は、「三井ダイレクト損保」契約者以外にも開放されており無料で利用できます。

事故や故障の連絡はトップメニューよりワンタッチで通話可能ですが、目立たないようにレイアウトされており、緊急時の対応アプリのデザインとしてはやや疑問です。

またこのアプリは位置情報の送信機能がなく、位置情報の送信にはフィーチャーフォンを必要するのは、時代遅れで早急に改善が望まれます。

「ソニー損保」の「トラブルナビ」

「ソニー損保」はスマートフォンアプリ「トラブルナビ」でサポートサービスを提供しています。「トラブルナビ」は「ソニー損保」の契約者以外にも開放され、スマホユーザーであれば無料で使用できます。

「トラブルナビ」は事故直後の行動をナビゲートする機能と、ロードサービス一発呼び出しの機能を備えています。

事故直後の行動ナビゲート機能

  1. 対話形式の事故対応マニュアルがありそれに沿い行動ができる
  2. 事故現場で活用できるメモ画面があり文字、画像、音声保存ができる
  3. 事故現場での話法集などのワンポイントアドバイス案内がある

ロードサービス一発呼び出し

  • トラブル内容を送信すると即座にロードサービスを要請することができ、到着予定時間やサービススタッフの現在地を確認することができます

「トラブルナビ」は事故現場で役に立ちそうなのですが、android7.0ではアプリが起動しませんでした。

「アクサダイレクト」の「アクサダイレクトナビ」

「アクサダイレクト」の「アクサダイレクトナビ」は「事故」「ロードサービス」「お役立ち」の3つのメニューから構成されています。

「事故」の項目では『救急車』『警察』『ロードサービス』『事故連絡』に分かれ、事故の通話を行うと契約者情報や位置情報が送信されます。『ロードサービス』の依頼では、写真を撮影し送信する機能も備えています。

メニュー項目で「ロードサービス」を依頼しても、同じように契約者情報や位置情報が送信され、写真を撮影し送信する機能も備わります。

「お役立ち」メニューでは提携している指定修理工場、ロードサービス混雑状況、マーキングした駐車場、車のメンテナンスメモが表示されます。

「イーデザイン損保」の「事故現場コール」

「イーデザイン損保」はスマートフォンアプリ「事故現場コール」を提供しています。

「事故現場コール」は「事故」「故障・トラブル」の2つのシンプルなメニューで構成で、サブメニューとして「セコムの現場急行の流れ」と「事故対応マニュアル」を準備しています。「事故」「故障・トラブル」どちらを要請しても、通話と同時に契約者情報と位置情報が送信され対応が行われます。

「損保ジャパン日本興亜」の「ポータブルスマイリングロード」

「損保ジャパン日本興亜」が提供するスマートフォンアプリは「ポータブルスマイリングロード」です。

「ポータブルスマイリングロード」はドライブをサポートする機能と、事故に対応する機能があります。

ドライブサポート機能では、人気スポットや最新イベントなどヘの『おでかけプラン』と、それに沿ったナビルートが表示され、ルート上の事故多発地帯では音声によるアラートで注意を促します。また駐車場の空き情報も表示されます。

ドライブ終了後にはアクセル、ブレーキ、ハンドリング、エコの4項目で採点が行われ、毎月更新されるレポートには、ヒヤリ・ハットの評価も加えた安全運転診断が行われます。

この安全運転診断では内容によりポイントが付与される仕組みで、ポイント数によりプレゼントの応募が可能となています。また安全運転診断には安全運転運転チャレンジ制度があり、最大で20%の保険料割引を受けることができます。

事故対応機能として衝撃を検知すると自動的にアプリが起動し、登録した緊急連絡先と現在位置が自動表示され、保険会社からのコールバック予約も可能となっています。しかしアプリから位置情報の送信はできません。

「三井住友海上火災」の「スマ保」

「三井住友海上火災」が提供するスマートフォンアプリは「スマ保」です。

「スマ保」は「Webサービス」「Myエージェント」「緊急時ナビ」「事故サポート」「ネットで加入できる保険」「ココカラダイアリー」「安心サイクル」「運転力診断」「災害時ナビ」「海外旅行ナビ」「安全運転チェッカー」の項目から構成されています。

  • 緊急時ナビ・・・事故対応と故障・トラブル対応に分かれ、事故対応では緊急性の高いものから初期対応がナビゲートされます。
  • 故障・トラブル・・・契約者情報と位置情報がサポートセンターに送信され、スムーズな対応が行われます。
  • 事故サポート・・・電話やインターネットによる事故連絡と、撮影した画像や動画を送信する機能があり、事故対応状況の確認ができます。
  • 運転力診断・・・ドライブレコーダー機能を利用して5つの項目で点数化を行い、事故多発地帯では音声アラートを行います。
  • 安全運転チェッカー・・・ゲームで運転適正を診断するコンテンツがあります。

「東京海上日動火災」の「モバイルエージェント」

「東京海上日動火災」のスマートフォンアプリは「モバイルエージェント」です。

「モバイルエージェント」は「連絡先一覧」「事故・故障サポート」「保険・安全サポート」の構成です。

  • 事故・故障サポート・・・『事故発生連絡』『故障・トラブル連絡』『事故対応経過』『事故画像送信』『事故情報メモ』『事故解決の流れ説明』機能があります。
  • 『事故発生連絡』『故障・トラブル連絡』を行うと、位置情報が送信されサポートが開始されます。
  • 保険・安全サポート・・・『契約内容の確認』『契約内容の変更』『保険加入』『保険商品検索』『交通安全・防災情報の確認』が行えます。

「あいおいニッセイ同和損保」の「サポNAVI」

「あいおいニッセイ同和損保」が提供するスマートフォンアプリは「サポNAVI」です。

「サポNAVI」は「事故連絡」「故障・トラブル連絡」「ワンデイサポーター」「契約内容確認・変更」「運転力診断」「代理店情報」「テレマティクス自動車保険」の項目で構成されています。

  • 事故連絡・・・送信された位置情報をもとに、オペレーターが消防、警察、ロードサービスへの連絡を代行する。事故対応の手順がスマートフォンには表示されます。
  • 故障・トラブル・・・位置情報が送信され要請した出動車両の到着時間や現在位置が表示されます。
  • 運転力診断・・・ドライブレコーダー機能を利用し5つの項目で安全運転を点数化し診断を行います。

事故現場で使えるアプリはどれか

衝撃検知ドライブレコーダー機能安全運転診断安全運転診断割引トラブル場所送信機能出動車両位置情報画像記録画像送信事故現場対応マニュアル警備員駆け付け
セゾン自動車火災〇(安否確認あり)××××××
三井ダイレクト損保××××××××
ソニー損保×××××
アクサダイレクト×××××××
イーデザイン損保××××××××
損保ジャパン日本興亜×××××××
三井住友海上火災××××
東京海上日動火災××××××
あいおいニッセイ同和損保×××××

事故が起こった場合の対応として最も必要なのは、現場位置を簡単に通知できる事と、現場での対処行動にあると考えます。

見知らぬ土地で事故が起こり普通ではない精神状態のときに、事故現場場所の説明は困難を極めます。このような場合に現場位置の送信ができるのは重要なことです。

事故現場での行動はサポートセンターでも、アドバイスが行われますが、やはり現場で確認するアプリがあると非常に重宝します。

このような条件から考えると、位置情報を送信する機能があるのは「セゾン自動車火災」「ソニー損保」「アクサダイレクト」「三井住友海上火災」「東京海上日動火災」「あいおいニッセイ同和損保」です。

これらの損保会社の中で事故対応マニュアルをもつのは、「ソニー損保」「三井住友海上火災」「東京海上日動火災」「あいおいニッセイ同和損保」になります。

「ソニー損保」はアプリが起動しませんでしたので論外ですが、残る損保アプリで最も直感的で使い易いのは「三井住友海上火災」です。「三井住友海上火災」の「スマ保」にはドライブレコーダー機能もあり、事故画像の映像保存も期待できます。

続くのは「東京海上日動火災」「あいおいニッセイ同和損保」です。この2社のアプリは事故対応マニュアルが分かり難い場所に格納してあり、慌てている現場では探し出すのに苦労するところが難点です。

この2社のアプリの優劣をつけるとすると、「あいおいニッセイ同和損保」の「サポNAVI」が、ドライブレコーダー機能があるのでやや良いと考えますが、使い易さでは「東京海上日動火災」の「ドライブエージェント」に軍配が上がります。

「セゾン自動車火災」の「つながるアプリ・つながるボタン」は、衝撃を検知した場合にサポートセンターが安否確認を行い、警備員駆け付けサービスもあるので、連絡もできない重篤な事故では頼れるサービスです。

事故現場で頼れるアプリ

事故現場で頼りになるアプリは次のようになります。

  1. 三井住友海上火災「スマ保」
  2. あいおいニッセイ同和損保「サポNAVI」
  3. 東京海上日動火災「モバイルエージェント」
  4. セゾン自動車火災「つながるアプリ・つながるボタン」

「損保ジャパン日本興亜」「三井住友海上火災」「東京海上日動火災」「あいおいニッセイ同和損保」は、テレマティクス端末を使ったサービスも展開しているので、今後はそちらに重点を置いたサービス展開に移っていく可能性があります。

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