ダイハツ「キャストスポーツSA-Ⅱ」「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」比較してみた

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「キャストスポーツSA-Ⅱ」「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」のスペックを比較してみる

2015年東京モーターショーに展示され、キャスト3シリーズ最後の登場で、スポティー部門を受け持つ「キャストスポーツSA-Ⅱ」。

幅広い層から支持を集め、ダイハツの最量販車種として人気を集めるムーヴ。そのムーヴの、スポティー部門を受け持つ「ムーヴカスタム」。

同じメーカーで、シャーシを共用していて、同じスポティー部門を受け持つ両車種は、、どのように違うのか、それとも同じなのか、試乗を通じて比較してみたいと思います。

両車種のスペックを比較してみます。(数値は共に2WD)

全長(mm)全幅(mm)全高(mm)室内
長さ(mm)幅(mm)高さ(mm)
キャストスポーツ3.3951.4751.6002.0051.3201.245
ムーヴカスタム3.3951.4751.6302.0801.3201.280

全長、全幅同じですが、全高が「ムーヴカスタム」が高くなっています。

室内寸法は、幅は同じになっていますが、長さ高さとも「ムーヴカスタム」が勝っています。

ホイールベース(mm)トレッド最低地上高(mm)車両重量(kg)
前(mm)後(mm)
キャストスポーツ2.4551.3051.295150850
ムーヴカスタム2.4551.3051.295150850

ホイールベース、トレッド、最低地上高、車両重量共に同じ数値になっています。

エンジンタイヤ燃費スタビライザー
最高出力[kw(ps))/rpm最大トルク[N・m(kg・m)]/rpm
キャストスポーツ47(64)/6.40092(9.4)/3.200165/50R1624.8前後
ムーヴカスタム47(64)/6.40092(9.4)/3.200165/55R1527.4前後

エンジンの最高出力、最大トルク共同じ数値で、スタビライザーも両車種前後に装備されます。タイヤサイズは、「キャストスポーツ」が16インチとワンサイズ大きくなっており、燃費性能は、「ムーヴカスタム」が勝っています。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」のスタイリングを比べてみる

フロントチンスポイラーにデイライトを装備する「キャストスポーツSA-Ⅱ」。

フロントグリルの印象は、丸く愛らしい「キャストスポーツSA-Ⅱ」に対して、角張ってイカツイ雰囲気の「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」です。フロント周りにオプションのガーニッシュを装着しています。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」はサイドターンランプを、フロントフェンダーに配置し、16インチのタイヤがサイドビューを引き締めます。ルーフがカーボン調ブラックになる、2トーンのデザインフィルムトップはオプション装備です。

「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」の、サイドターンランプはドアミラーに内蔵されます。ホイールアーチのプレスラインは、張り出しが強調されるデザインです。

ボディをサイドから比べてみると、両車種のコンセプトが良く分かります。「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」はリアのテールゲートが垂直かややオーバーハング気味に立ち上がっており、室内を広く確保しようとしています。

室内を広く確保した、スクウェアなボディデザインに対して、フロントフェンダー上に小さな三角のウィンドガラスと、リアフェンダーの上にもウィンドガラスを配置して、室内に光を取り込み、開放的な明るいインテリアを実現させています。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」の、テールゲートラインは、ルーフに向ってなだらかに傾斜してコンパク感が強調されています。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」のリアデザインは、3Dエフェクト効果を狙った、リアコンビネーションランプを配置するシンプルなデザインです。

「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」は、スクウェアなリアデザインで、テールゲートのウィンドガラス面積も大きく、プレスラインも力強い印象です。大型のガーニッシュはオプション装備です。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」のインテリアを比べてみる

momo製ステアリングに、パドルシフト、トランスミションのSレンジには、マニュアルモードが装備される「キャストスポーツSA-Ⅱ」。メーターパネルの色は赤色となります。

革巻きのステアリングに、パワースイッチが装備される「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」。メーターパネルの色は黒色となっています。ウッド調のパネルはオプション装備品になります。

ダシュボードパネルのデザインは、基本的に同じです。「キャスト」シリーズは「ムーヴ」をベースに作られているのが良く分かります。

違うのは、メーターとエアコン送風口のデザイン、助手席グローブボックスの上段の蓋の有無などです。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、レザー調のシートが標準で装備され、豪華なインテリアデザインです。

「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」は、本革とファブリックを組み合わせた、ブルーステッチが入るシートでスポーティな雰囲気です。

4人乗車した場合の、ラゲッジスペースはさほど変わりませんが、リアシートの背もたれを倒して、ラゲッジスペースを拡大させると、「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」が広く感じられます。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」のタイヤとエンジンを比べてみる

「キャストスポーツSA-Ⅱ」のタイヤサイズは165/50R16です。タイヤはヨコハマADVAN-A10が装着されます。快適性能と走行性能を両立させています。

「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」のタイヤサイズは、165/55R15です。タイヤはブリジストンエコピアが装着されています。省燃費性能を重視しています。

エンジンの搭載方法は同じ仕様となっています。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」の走りを比べてみる

実際に両車種を、ワインディング道路で乗り比べてみると、一番違いを感じるのは軽快感の差です。

エンジンの仕様、車両重量も同じですが「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、軽くコーナーを駆け抜けるのに対して、「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」の走りは、良く言えばシッカリとした安定感のある走りですが、悪く言うと重く感じる走りでもあります。

両車種とも、スポーティサスペンションを装備していますが、タイヤサイズとタイヤ性能の違いも影響していると言えます。特に「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、装着タイヤの16インチヨコハマADVAN-A10に合わせて、サスペンションチューニングが行われてるように思えます。

さらにその他の要因として、ボディデザインが考えられます。スクウェアなボディで、全高も「キャストスポーツSA-Ⅱ」より高い「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」は、ヨーが発生し易く切り返しの時に反応が遅れる傾向にあります。

ステアリングの操作感も、「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」は重く、これも車が重く感じられる要因の一つとなっています。

トランスミシッョンの走りへの対応能力は、パドルシフトを装備し、Sレンジマニュアルモードを備える、「キャストスポーツSA-Ⅱ」が優れています。

「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」の、パワースイッチも、ギアが広いスピード域でホールドされ悪くはないのですが、やはりドライバーの意志と合わない部分もあり、任意でギアが選べる方がより楽しく走れます。

乗り心地については、両車種共に明確な差は感じられません。通常タイヤの扁平率が下がると、乗り心地は悪化するので、低い扁平率のタイヤを装着している「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、サスペンションセッティングと、タイヤのマッチングは成功していると言えます。

室内の静粛性は、大きな差は感じられません、「キャスト」シリーズは、「ムーヴ」に比べて遮音材を多く使い静粛性を上げているのですが、言われれば「そうかな」と思える程度で、明らかに違うと思えるレベルではありません。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」と「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」の装備と価格を比較してみる

「キャストスポーツSA-Ⅱ」「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」ともシリーズ最高グレードの車なので(キャストスポーツはSA-Ⅱワングレード)、当然、衝突回避ブレーキスマアシⅡなど殆ど標準で装備されています。

その標準装備の中で、違いがみられる装備をピックアップして、メーカー希望小売価格を比べてみます。(対象は2WD)

キャストスポーツSA-ⅡムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ
バドルシフト標準装備設定なし
パワースイッチ設定なし標準装備
スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)オプション標準装備
シート表皮レザー調本革×ファブリック
運転席シートヒーター標準装備オプション
ステアリングホイールmomo社製本革
SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)標準装備SRSカーテンシールドエアバグとオプション設定
スーパークリーンエアフィルターオプション標準装備
タイヤサイズ165/50R16165/55R15
メーカー希望小売価格1,620,000円1,679,400円

「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、

  • パドルシフト
  • レザー調シート
  • 運転席シートヒーター
  • momo製ステアリング
  • SRSサイドエアバック
  • 16インチタイヤ

が標準で装備され、装備品の差はあるものの、メーカー希望小売価格が「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」より、59.400円安い設定になっていますので、「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、お買い得なモデルと言えます。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」と「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」どう選ぶか

リアシートに人を乗せる頻度が高く、室内は広い方が良いと思うユーザーは、価格が少し高めでも「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」を選んだ方が良いと思われます。

「ムーヴカスタムRSハイパーSA-Ⅱ」は、カタログが示す数値に加えて、ボディラインが、ルーフに向けて垂直に近いラインで立ち上がっているため、室内に広がり感があり、肩周りやヘッドスペースに余裕が感じられます。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、ボディラインがルーフに向けて絞り込まれて、ルーフの高さも低いため、ヘッドスペースも余裕は少なく、コンパクトで狭く感じられます。

「キャストスポーツSA-Ⅱ」は、車を使用するのは、フロントシートが主で、リアシートの使用頻度はそれ程高くなく、スポーツ走行をより楽しみたいと思うユーザーにお勧めの車です。

パドルシフト、16インチタイヤ、momo製ステアリングなど、走りをサポートする装備が標準で備わり走りも軽快です。コンパクに感じさせる「キャストスポーツSA-Ⅱ」の室内は、車との一体感が味わえる仕様になっています。

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