ダイハツ「コペンセロ」試乗してみた

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試乗記682×171

変身する「コペン」

コペン 「COPEN DRESS-FORMATION デモンストレーション」 ダイハツ公式

今回試乗した「コペンセロ」は、2015年6月に発売され「コペン」シリーズの中では、最も新しいモデルになります。ボディデザインは、丸みを感じさせる柔らかなラインで、丸型のヘッドランプ、リアコンビネーションランプが加わって、柔和な親しみ易い車になっています。

「コペンセロ」」の、大きなセールスポイントの一つが、車のボディデザインを変更できることです。外装の樹脂パネルとヘッドランプ、リアコンビネーションランプを交換すれば、「コペンセロ」が「コペンローブ」へと変身してしまうのです。

「コペンローブ」は、直線的なラインでボディが構成されており、柔和な「セロ」に対して、シャープな「ローブ」へとイメージがかなり変わります。

「コペン」シリーズのフレームは、「ミライース」をベースとしながら、新しい骨格構造Dフレームと呼ばれる「コペン」専用のものを採用しています。

Dフレームの特長は、骨格(フレーム)だけでボディ強度を確保し、外板に頼らない構造となっています。そのため、外装パーツの交換が可能になり、オープンカーでも強度を落とすこと無く、強固なボディを実現させています。

20秒で空が屋根になる「アクティブトップ」

ダイハツが映り込みまにまで、気を配った面構成にしたと言うボディは、丸みを帯びたラインで構成されており親しみ易い印象です。

雫のイメージでデザインされた「セロ」は、フロントからリアに向けてのラインが印象的です。

クローズド状態からルーフを格納し、オープン状態にするには、最初にAピラー上方にある、フロントウィンドとルーフを固定するロックを解除します。

後は、コンソールにあるスイッチを操作するだけで、自動でフルオープンの状態になります。

フルオープンの状態になるまで20秒で完了します。意外に素早い印象です。

丸いリアコンビネーションランプが配置され、シンプルですが良い雰囲気です。マフラーは2本出しで形状は独特な形をしています。

ダッシュボードは、オーソドックスなデザインです。

エンジンスタートボタンが、ダイハツ車としては珍しく、ステアリング左に配置されます。

試乗車のミッションは、ジグザグゲートを持つオートマチック仕様で、Sレンジにはマニュアルモードを装備します。

パワーウィンドのスイッチは、ドアパネルには無くコンソールに装備されます。この配置はやや使い辛い印象です。

メーターパネルは、中央に大径のスピードメーターが収まり、左にタコメーター右に燃料計を備えます。新しさは感じませんが見易い配置になっています。

標準で装備されるスポーツシートは、ファブリックでベージュカラーとなっています。

KF型水冷直列3気筒横置き12バルブDOHCインタークーラーターボエンジンは、最高出力64ps/6.400rpm最大トルク9.4kg・m/3200rpmで、他のKF型ターボエンジンと同仕様となっています。

タイヤサイズは165/50R16で、タイヤはブリジストンポテンザRE050です。

「コペンセロ」の走りは洗練されたオープン2シータースポーツ

「コペンセロ」の低い車高のシートに乗り込みます。車体は低くなっていますが、乗降性はそれほど悪くありません。

ドライビングボジションも、不自然なところは無く、他の車から乗り換えてもすぐに馴染める感じです。シートリフターは、その車高の低さのためか装備されませんが、前方の視界は悪くありません。

コンパクトな室内に座り、エンジンをスタートさせると、エンジンの音は独特なマフラーの形状により、他のKF型ターボエンジンを積む車より野太い音がします。

市街地を抜け、ワインディング道路のある山側へと入って行きます。ステアリングの操作感は、やや重めで、スポーツ走行に適した仕様になっています。反応は鋭いと言うよりも、早いと感じさせるセッティングで、尖った反応はしない扱い易い特性です。

スピードを上げ、コーナーに入って行きます。低くなった重心と、固められたサスペンションで、ロールを感じることなくコーナーを抜けて行きます。さらにスピードを上げて、コーナーへ入って行っても、イメージしたラインをトレースしてくれます。

横Gが強く掛かると、FF車は外に膨らむ傾向になりますが、「コペンセロ」は、かなりのスピードまで、アンダーステアを抑えてくれます。

この走りの良さは、強固なDフレームが貢献していることは間違いなく、オープンボディにも拘わらず、フレームが捻じれるような感じは無く、リアもしっかりと追従して路面を掴んで、安定した走りをみせます。

この辺りは、元F1ドラーバーの片山右京氏が、アドバイザーとして車作りに参画しているので、その意見が適切に反映されているものと思われます。

加速性能は、KF型エンジンの特性と、850kgの車両重量により、荒々しく加速する感じは無く、スマートで調教された加速感となっています。鋭い加速を求めるユーザーには、少し物足りない仕様と感じられるかも知れません。

試乗車はCVTオートマチック仕様でしたが、Sレンジにシフトすると、エンジンはレッドゾーン直前まで引っ張ることができます。このため、各ギアの使用範囲が広くなり、コーナーが続く道路を走っても、不要な変速をしないで抜けて行くことができます。

強固なフレームに、固められたサスペンション、反応が良いステアリングと、スポーツ走行に欠かせない仕様が揃っている「コペンセロ」なのですが、ブレーキだけは他のダイハツ車と変わらない反応です。

ブレーキを踏んでも頼りなく、ガッシリと止める印象がなく、スポーツ走行を支えるブレーキとしては不満が残ります。

乗り心地は、舗装状態が良い道路では良好ですが、段差の乗り越えや、舗装状態が悪い道路では、振動がダイレクトにシートに伝わり、下からの突き上げを激しく感じます。改めて「コペンセロ」のサスペンションが、固められていることを実感する乗り心地です。

「コペンセロ」は構えないで乗れるオープンスポーツ

「コペンセロ」は、オープン2シーターの外観から、ハードなスポーツ車をイメージしてしまいますが。実際は、気軽にオープンエアーの楽しさを、誰にでも味わえる車に作られています。

スポーツカーの走りを追及してはいますが、限界性能の追及ではなく、日常のスピード領域や、それを少し超えた部分での追及であるようです。

車体重量が重くなるのを承知の上で、簡単に開閉できるアクティブトップとしているのも、パフォーマンス重視ではなく、ユーザーの利便性を考えて採用されているように思えます。

スポーツカーに迫ってはいるけれど、ガチガチの性能は追及していない。これが「コペン」の魅力と言えそうです。

「コペンセロ」主要スペック

全長(mm)全幅(mm)全高(mm)室内ホイールベース(mm)トレッド
長さ(mm)幅(mm)高さ(mm)前(mm)後(mm)
3.3951.4751.2809101.2501.0402.2301.3101.295

最低地上高(mm)車両重量(kg)エンジン燃料消費率(km/L)
最高出力【kw(ps)/rpm】最大トルク【N・m(kg・m)】/rpm
11085047(64)/6.40092(9.4)/3.20025.2(CVT)

「コペンセロ」のメーカー希望小売価格は、1.852.200円(CVT)1.873.800円(5MT)となっています。

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