トヨタ「エスティマ」ホンダ「オデッセイ」比較してみた

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競い合う大型ミニバン「エスティマ」と「オデッセイ」

トヨタ「エスティマ」とホンダ「オデッセイ」この大型の上級ミニバンは、ハイト系ではないミニバンとして競い合う関係にあり、サイズ的にも近い存在です。

「エスティマ」「オデッセイ」両車種共に、ガソリンモデルと燃費性能に優れるハイブリッドモデルを準備し、省燃費への対応を行っています。

「エスティマ」の現行モデルは、異例の超ロングランモデルで2006年より販売が開始され、2016年6月に3度目のマイナーチェンジが行われました。

3度目のモデルチェンジでは、ロングランモデルのために、フルモデルチェンジが実施されるのではないかと噂されていましたが、マイナーチェンジに留まり、フルモデルチェンジは見送られました。

対する「オデッセイ」の現行モデルは、2013年より販売が開始され、2度のマイナーチェンジが行われた後の、2016年2月よりハイブリッドモデルが追加されています。

想像以上に近い「エスティマ」と「オデッセイ」のボディサイズ

今回比較対象とする「エスティマ ハイブリッドE-Four AERAS SMART」と「オデッセイ HYBRID」のカタログスペックを比較してみます。

エスティマハイブリッドE-Four AERAS SMART 7人乗りオデッセイ HYBRID 7人乗り
全長(m)4.824.83
全幅(m)1.811.82
全高(m)1.761.70
ホイールベース(m)2.952.90
トレッド(m)1.551.56
1.551.56
最低地上高(m)0.160.15
車両重量(kg)1.9701.860
最小回転半径(m)5.705.40
タイヤ215/60R17215/60R16

両車種とも非常に近い数値で、大きく異なるのは全高とホイールベースで、「エスティマ」が高く長くなっています。

全長がほぼ等しい両車種ですが、ホイールベースの長さから考えると、「オデッセイ」は前後のオーバーハングが、「エスティマ」より長くなっていることが分かります。

車両重量と最小回転半径から「エスティマ」は、「オデッセイ」より重く小回が利き難い車となっています。

エスティマハイブリッドE-Four AERAS SMART 7人乗りオデッセイ HYBRID 7人乗り
室内寸法長さ(m)3.012.94
幅 (m)1.581.63
高さ(m)1.261.31

ホイールベースの長い「エスティマ」が室内長は長くなっていますが、幅、高さでは「オデッセイ」が勝っています。

エスティマハイブリッドE-Four AERAS SMART 7人乗りオデッセイ HYBRID 7人乗り
エンジン排気量(L)2.3621.993
最高出力【KW(PS)/rpm】110(150)/6.000107(145)/6.200
最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】190(19.4)/4.000175(17.8)/4.000
モーターフロント最高出力【KW(PS)/rpm】105(143)135(184)/5.000-6.000
最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】270(27.5)315(32.1)/0-2.000
リア最高出力【KW(PS)/rpm】50(68) ※
最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】130(13.3) ※
エンジン+モーター最高出力【KW(PS)】140(190)146(199)
JC08モード走行燃料消費率(km/L)18.026.0

エンジン排気量が「エスティマ」は2.4L「オデッセイ」は2.0Lと違いがあるのですが、最高出力の値は近く「エスティマ」が僅かに上回る程度です。

エンジン最高トルクは、排気量の差が表われて「エスティマ」が「オデッセイ」を上回る数値です。

モーターの最大出力、最大トルク、システム最高出力ともに「オデッセイ」が上回っています。

燃費性能は「オデッセイ」が「エスティマ」を大きく上回っています。

綺麗なボディを見せる「エスティマ」力強さを見せる「オデッセイ」

メッキパーツを多用する「オデッセイ」に対して、「エスティマ」は光モノは無くシンプルに仕上げています。

フロントバンパーのデザインに、「オデッセイ」はボリュームを感じさせます。

全長の長さは「エスティマ」4.82m「オデッセイ」4.83mとほぼ同じ長さになっています。

テールゲートの開口部位置が、「オデッセイ」は低い位置から開くように、設計されているのが分かります。

「エスティマ」はCピラーをウィンドガラスの中に隠し、ウィンドガラスを大きくみせてスムーズな面構成としています。

洒落た「エスティマ」豪華な「オデッセイ」

「エスティマ」はセンターメーター方式を採用していますが、メーターパネルの一部がステアリングの陰に隠れてしまい、メーターパネルの視認性では「オデッセイ」に軍配が上がります。

「エスティマ」は合皮シート「オデッセイ」はファブリックシートとなっていますが、「エスティマ」のホワイトシートは都会的なセンスで仕上げられ、毛足のある「オデッセイ」のシートは、豪華さを感じさせる作りとなっています。

「エスティマ」「オデッセイ」両車種ともに、2列目シートはオットマンを備え快適性を追求しています。

「オデッセイ」はプレミアムクレードルシートと名付けた高機能のシートを、2列目シートに採用し「エスティマ」にやや差をつけています。

室内の高さはカタログスペックからも分かるように、「エスティマ」より全高が低いにもかかわらず「オデッセイ」が高くなっていて、フロアが低く作られていることが分かります。

それが表れているのがシートのヘッドレストの位置と、サイドウィンドガラスの関係です。

「エスティマ」はフロアが高いので、ヘッドレストはウィンドガラスの高い位置になっています。

対する「オデッセイ」は、フロアが低くなっているので、ヘッドレストの位置はウィンドガラス下端に位置しています。

当然ながら頭上のスペースは「オデッセイ」に余裕があります。

フロアの低さと室内の高さで「オデッセイ」は、スライドドアの乗降性では「エスティマ」より優れています。

又、車内で移動する場合も室内の高い「オデッセイ」は動き易く、「エスティマ」に差をつけています。

3列目シートの快適性は「オデッセイ」が勝っています。「エスティマ」はフロアとシート座面の位置が近く、お尻に負担が掛かる乗り方になり長時間の移動は辛そうです。

3列目シートまでを使用した状態でのラゲッジスペースは、「エスティマ」が広くラゲッジフロアも備えていますので使い易くなっています。

「オデッセイ」はシートを収納する凹スペースが、そのままの状態となっています。

3列目シートを格納したフロア状態は、操作ベルトが露出しない「オデッセイ」が使い易い作りになっています。

シートの格納も「オデッセイ」が操作し易い機構になっていて、テールゲート開口部位置も低い場所から開きます。

但し、3列目シートが一括で格納されてしまう「オデッセイ」に対して、「エスティマ」は6:4の分割格納が可能となっていますの、座席と荷物と3列目を分けて使える有利さがあります。

ドライビングポジションは高めの「エスティマ」低い「オデッセイ」

「エスティマ」と「オデッセイ」の運転席に乗り込んで最初に違うなと思わされるのは、まずドライビングポジションの位置です。

2、3列目シートを比較したところでも触れましたが、フロアの位置が高い「エスティマ」は視界も高い位置となっています。

一方の「オデッセイ」は低いフロアのために、シートに座るとお尻が沈み込む感覚で、低めのポジションとなります。

低いドライビングポジションの「オデッセイ」は、スポーティーではあるのですが、上方から見下ろせる「エスティマ」は、女性も扱い易いと感じさせる車になっています。

次に違うのがハイブリッドシステムを搭載する場所です。

「エスティマ」は運転席と助手席間の、センターコンソールに搭載し、形も大きく圧迫感がありますが、「オデッセイ」は1列目シートと2列シートの間に搭載しています。

「オデッセイ」の搭載場所のフロアはやや盛り上がっていますが、使い勝手やステアリング操作への影響を考えれば、「オデッセイ」のフロア下搭載に有利性があります。

ハイブリッドシステムを積む両車種ですが、発進加速では大人しくスムーズに出る「エスティマ」と、グイグイと前に出る「オデッセイ」の違いがあります。

電気式4輪駆動方式を採用する「エスティマ」は、重量も重くパワーも「オデッセイ」より低いために、余裕が感じられるのは「オデッセイ」です。

装備と価格のバランスは「オデッセイ」が優れる

「エスティマ」と「オデッセイ」装備が大きく異なる部分を抜き出してみます。

エスティマハイブリッド E-Four AERAS SMART 7人乗りオデッセイ HYBRID 7人乗り
サイドエアバッグ(1列目~3列目シート)オプション標準
フォグライト設定なし標準
パワースライドドア両側左側のみ(右側オプイション
エアコン左右独立左右一体
リアエアコンオートマニュアル
リアドア・リアクォーター・テールゲートスパーUVカットIRカット/UVカット
フロントドアガラスIRカット/スパーUVカットIRカット/スパーUVカット
運転席・助手席シートヒーター標準オプション
安全支援システム標準オプション
ETC車載器オプション標準
シート合皮ファブリック
4WD標準設定なし
メーカー希望小売価格4,532,073円3,646,400円

試乗した「エスティマハイブリッド AERAS SMART 」7人乗りは、上から2番目のグレードで、「オデッセイ HYBRID」7人乗りはベーシックなグレードですので、装備と価格には違いがあるので、他のグレードでも考えてみたいと思います。

「オデッセイ HYBRID 」のメーカー希望小売価格が最も高い“ABSOLUTE・Honda SENSING Advanced パッケージ”は、4.056.400円となっていますが、「エスティマハイブリッド AERAS SMART 」は、それを超える価格設定になっています。

「オデッセイ HYBRID 」“ABSOLUTE・Honda SENSING Advanced パッケージ”は、安全支援システムやインターナビなどが装備され、「エスティマハイブリッド 」“AERAS SMART ”より、装備が充実していますので、比較した場合はお買い得感が高くなっています。

安全支援システムもToyota Safety Sense Cより、Honda SENSING が機能的には有利な支援システムです。

装備と価格は「オデッセイ」が優位に立つ設定をしています。

「オデッセイ」が「エスティマ」を上回る

「エスティマ」「オデッセイ」を比較した場合に、総合的に考えれば「オデッセイ」の優位さが目立ち、お勧めするのは「オデッセイ」です。

「エスティマ」は、基本設計が長く変更されずに作り続けられているので、「オデッセイ」と比べると不利な面は否めません。

ハイブリッドシステムのパワー、室内の広さ、乗り降りのし易さ、燃費性能、価格設定と「オデッセイ」は「エスティマ」より優れています。

「エスティマ」を選ぶ理由があるとすれば、流麗なスタイリングと運転のし易さ、「オデッセイ HYBRID 」にはない4輪駆動方式ですが、女性なら「エスティマ」の運転し易さは評価するのではと思えます。

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