ホンダ「フィットハイブリッド」トヨタ「アクア」比較してみた

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「フィットハイブリッド」「アクア」のスタイリング

コンパクトハイブリッドカーのジャンルで、覇権を争うホンダ「フィットハイブリッド」トヨタ「アクア」、この2車を比較してみたいと思います。

全長(mm)全幅(mm)全高(mm)車両重量(kg)ホイールベース(mm)
フィットハイブリッド3.9551.6951.5251.1502.530
アクア3.9951.6951.4551.0802.550

全長、ホイールベースはアクアがやや長く、全高、車両重量はフィットハイブリッドが高く、重くなっています。

トレッド(mm)最低地上高(mm)室内寸法
長さ(mm)幅(mm)高さ(mm)
フィットハイブリッドフロント1.4801351.9351.4501.280
リア1.470
アクアフロント1.4701402.0151.3951.175
リア1.460

トレッド幅は、フロント、リアとも「フィットハイブリッド」が広く、室内寸法に関しては、長さはアクアが長く、幅、高さは「フィットハイブリッド」が上回っています。

「フィットハイブリッド」「アクア」それぞれ比べて見ると、両車種ともフロントウィンドウガラスの傾斜が、キツイくなっているなと感じます。空力面を意識していると思われますが、やや急過ぎるのではと思う部分もあります。

「アクア」は「フィットハイブリッド」に比べると、ボンネット位置がやや低くなっています。その低いボンネットから、フロントピラーを経て続くルーフラインは、リアへなだらかな弧を描き下がっていきます。猫背のようなルーフラインです。

「フィットハイブリッド」のルーフラインも、リアへ向かい下がっていますが、「アクア」ほど急では無く、リアシートの居住性に配慮していることが伺えます。

「アクア」のリアバンパーは、やや後方に突き出しており、全長が「フィットハイブリッド」より長くなっているのは、このリアバンパーデザインの影響と思われます。

「フィットハイブリッド」「アクア」のパワースペック

エンジン
排気量(L)最高出力(kw/rpm)最大トルク(N・m/rpm)
フィットハイブリッド1.49681/6.000134/5.000
アクア1.49654(kw)/4.800111/3.600~4.400

モーター燃費(km/L)
最高出力最大トルク
フィットハイブリッド22(kw)/1.313~2.000(rpm)160(N・m)/0~1.313(rpm)36.4
アクア45(kw)169(N・m)37.0

(数値は「フィットハイブリッド」はLパッケージ「アクア」はSグレード)

エンジンの、最高出力、最大トルクとも「フィットハイブリッド」が「アクア」を上回っています。特に、エンジンの最高出力はかなりの差があります。

最高出力、最大トルクの発生域は、「フィットハイブリッド」が「アクア」より高い回転域で発生させており、「フィットハイブリッド」のエンジンは高回転型のエンジンと言えそうです。

モーターの、最高出力、最大トルは、「アクア」が上回っています。「アクア」は、発生回転域が発表されていませんので、空欄となっています。

燃費は、「アクア」が上回っています。

「フィットハイブリッド」のインテリア

「フィットハイブリッド」は、電子制御式トランスミッションと、メーターパネルが未来的な雰囲気で、ハイブリッド感を演出しています。メーターのグラフィック表示も、確認し易い設計になっています。

「アクア」のインテリア

「アクア」の、メーターパネルは表示域が小さく設計されています。その中に、様々な情報が表示されますので、慣れるまではやや確認し辛い印象です。

トランスミションは、従来型のジグザグゲート式、オートマッチクミッションになっています。ハイブイリッド感はやや薄めです。

車に乗り込みシートに座って感じるのは、「アクア」は車高が低く設計されているので、室内が狭く感じます。リアシートは、足元のレッグスペースや、ヘッドスペースとも不足しており、極端に言うと穴蔵に入ったような感じです。

カタログ値での、室内長さは「アクア」が若干上回っていますが、有利性は感じられません。

「フィットハイブリッド」は、「アクア」に比べて開放感があり、リアシートの居住性も悪くありません。フロントウィンドウガラスが運転席の頭部付近まであり、これが開放感を作り出している要因の一つですが、直射日光の差し込みがやや心配です。

ドライビングポジションのアジャストは、どちらの車も、チルトシート、チルト・テレスコピックステアリングを備えており、細かな調整が可能です。

「フィットハイブリッド」のラゲッジスペース

フルフラットになり、ハイブリッドとは思えない広さです。

リアシートの座面を跳ね上げ、荷物を積み込むことができます。

「アクア」のラゲッジスペース

フルフラットに出来ない仕様で、使い勝手はやや不便と思われます。

ラゲッジスペースの、収納容量、使い勝手とも「フィットハイブリッド」が「アクア」を上回っています。

どちらの車も、リアシートの背もたれは、6:4分割で倒れ便利に使えるようになっていますが、ラゲッジフロアがフルフラットになる、さらにリアシート座面を跳ね上げて、スペースを作れる「フィットハイブリッド」は、便利に使うことができます。

ホンダ独自の、センタータンクレイアウト設計が、室内空間を広く自由に使わせることに成功しています。

それに対して「アクア」は、フルフラットにすることができず、使い勝手に難があると言えます。

「フィットハイブリッド」のタイヤサイズは、185/60R15で試乗車はヨコハマブルーアースを履いています。

「アクア」のタイヤサイズは、175/65R15で試乗車はブリジストンエコピアを履いています。

「フィットハイブリッド」「アクア」の操縦性と乗り心地

「フィットハイブリッド」と「アクア」をドライビングして感じるのは、ステアリングの応答の差です。「フィットハイブリッド」が、センター中立付近からステアリングを切り込むと、車が敏感に反応するのに対して、「アクア」はマイルドな反応をみせます。

「アクア」のステアリング反応も、悪くはないのですがやや平凡で退屈に感じます。外観から受けるスポーティなイメージとは違う、おっとりとした運転感覚です。

走りの印象も、エンジンとモーターで積極的にパワーを出そうとする「フィットハイブリッド」に対して「アクア」はどちらかと言うと、燃費指向の力の出し方をする印象です。

エンジンの回り方も、「フィットハイブリッド」は気持ち良く回る「アクア」は何となく回るような感じで、フィーリングも音も「フィットハイブリッド」に分があります。

ブレーキのフィーリングは、「アクア」は自然な効きで安定感がありますが、「フィットハイブリッド」は、カックンブレーキになり易く、慣れるまでは気を使いそうです。

「フィットハイブリッド」の7速トランスミッションは、通常の走りや、速いペースの走りでは、問題なく気持ちの良い走りをするのですが、アクセルのオンオフを繰り返す渋滞に巻き込まれると、ギクシャクとした動きになり、スムーズさが失われます。

「アクア」は、アクセルのオンオフを繰り返しても、ギクシャクとした動きをすることはなく、スムーズに走ってくれます。

乗り心地は、「アクア」が良い乗り心地を示します。段差がある路面でも、それほどコツコツ感は伝わって来ませんが、「フィットハイブリッド」は、やや伝えやすい傾向にあるようで、大きな段差乗り越えではリアからガタンと音がします。

タイヤサイズと偏平率の違いが、乗り心地の差に繋がっているのかも知れません。

「アクア」は、実用燃費も良く、運転し易い、リアシートの狭さや、ラゲッジの使い勝手を除けば良くできた車なのですが、面白味に欠けます。ドライビングしていても、楽しい感じはあまり伝わって来ません。

「フィットハイブリッド」は、ブレーキフィーリングやトランスミッションに、改良の余地はありますが、走っていて楽しい車に仕上がっています。

運転の楽しさ、リアシートの広さ、ラゲッジの広さと使い勝手で選ぶのなら「フィットハイブリッド」。

燃費の良さ、運転のし易さ、乗り心地で選ぶのなら「アクア」と言えそうです。

ホンダ「フィット ハイブリッド」の試乗記事はこちらです。

ホンダ「フィットハイブリッド」試乗してみた
ホンダ「フィット」は2010年に初代が発売され、そのスタイリングとクラスを超える広い室内で、大ヒットを飛ばし人気車種となりました。現行型の3代目は2013年に登場し、使い勝手の良さを受け継いだ、マルチに使えるコンパクトカーです。今回は一部改良された2015年のイヤーモデル「フィット」ハイブリッド試乗しました。

トヨタ「アクア」の試乗記事はこちらです。

トヨタ「アクア」試乗してみた
トヨタ「アクア」2011年12月に発売され、自動車販売台数では、常に上位をキープする人気車種です。その人気を支える「アクア」の魅力は、どこにあるのか、試乗を通じて探ってみたいと思います。
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