ホンダ「フィット」2017年度予防安全性能評価を考えてみる

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「フィット」に搭載される Honda SENSING はステアリングアシスト機能を搭載

マイナーチェンジを行い 、Honda SENSING を搭載したホンダ「フィット」の、予防安全性能評価が自動車事故対策機構から公表されました。

実車を使用し2017年度における4つの項目、対車両、対歩行者への被害軽減ブレーキ、車線はみ出し(逸脱)抑制、後方視界情報についてポイント制の得点として評価しています。

この4つの項目の総得点が12点を超えると「ASV+」、46点を超えると「ASV++」と評価されより安全性の高い車であることが証明されます。

テストされた車両「フィット HYBRID・S Honda SENSING 」に搭載した、 Honda SENSING の作動領域と性能は次のにように説明されています。

■衝突軽減ブレーキ(CMBS)

衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、⾃⾞が前⽅の⾞両のほぼ真後ろから追突するおそれがあるときや、対向⾞に正⾯から衝突するおそれがあるときおよび歩⾏者に衝突するおそれがあるときに、運転者のブレーキ操作を支援し、衝突を回避したり衝撃を軽減するシステムです。
・⾃⾞との速度差が約5km/h以上ある⾞両および歩⾏者に対して衝突のおそれがある時に、CMBSが作動します。
・対向⾞および歩⾏者に対しては、⾃⾞が約80km/h以下で⾛⾏中に衝突のおそれがある時に、CMBSが作動します。
・さらに、約30km/h〜80km/hで⾛⾏中に対向⾞に対してCMBSが作動する状況では、ステアリング振動による警告も作動します。
・CMBSが作動し、停⾞した後または衝突のおそれがなくなったと判断した後に⾃動ブレーキは解除されます。
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、あらゆる状況で衝突を回避できるシステムではありません。

■路外逸脱抑制機能

路外逸脱抑制機能はフロントガラス上部に設置されたカメラによって左右の⽩線または⻩⾊線を検知し,⽅向指⽰器(ウィンカー)を使⽤せずに⽩線(⻩⾊線)を逸脱、もしくは逸脱しそうになったことを判断したとき,作動します。
作動時はマルチインフォメーションディスプレイにより警報を⾏うと共に,ステアリングの振動もしくはブザー音により運転手の回避操作を促し、 回避操作が無い場合にはステアリングを制御して⾞線内への復帰を⽀援します。
・本システムは⾞速が約60km/hから100km/hで直線または緩やかなカーブの道路を⾛⾏しているときに作動します。
・道路状況,⾞両状態及び天候状態等によってはシステムが作動しない場合があります。
・運転者が加速やブレーキ操作、急なステアリング操作を⾏っている場合は作動しません。
・カスタマイズ機能で路外逸脱抑制システム設定を[操舵アシストなし 警報のみ]に設定した場合は警報機能のみ作動し、ステアリングの制御は作動しません。

「フィット HYBRID・S Honda SENSING」 Honda SENSING の評価は「ASV++」

出典:自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/

出典:自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/

「フィット HYBRID・S Honda SENSING」 に搭載される Honda SENSING の性能評価は、総合得点65.5の「ASV++」に位置付けられています。

各項目での評価と得点を確認してみます。

「AEBS(Autonomous Emergency Braking System)」とは、自動車が横断歩行者との衝突を回避又は衝突速度を下げるために自動でブレーキを操作する装置です。

「FCWS(Forward Collision Warning System)」とは、横断歩行者との衝突の危険性に応じて運転者に制動操作を促す目的で提供される、聴覚及び触覚・視覚情報を用いた警報です。

車両に対しての被害軽減ブレーキ

フィット:被害軽減ブレーキ試験 CCRs50km/h
フィット:被害軽減ブレーキ試験 CCRm60km/h

出典:自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/pdf/

対車両での評価は32点満点の良い評価を獲得しています。

歩行者に対しての被害軽減ブレーキ

フィット:被害軽減ブレーキ試験 CPN55km/h

出典:自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/pdf/

対歩行者での性能評価は、満点25.0に対して11.5点と半分にも到達しない残念な結果ですが、遮蔽物がある状態(CPNO)での試験が実施されていない模様です。

その他の原因として遮蔽物がない状態(CPN)での、時速15km~20kmの領域で、歩行者に対して衝突回避性能が低く、このために評価を落としていると考えられます。

さらに各速度域で回避能力にバラツキがあり、時速60km/では衝突回避が行われないためと推察されます。

車線逸脱抑制

フィット:車線はみ出し抑制試験

出典:自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/pdf/

車線はみ出し(逸脱)抑制での評価は、満点の16.0を獲得し高評価となっています。

新たに採用されたステアリングアシストが、ドラーバーを正しく支援する機能であることを証明しています。

後方視界情報

出典:自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/pdf/

リアカメラによる後方の視界情報評価では満点6.0を獲得しています。

「フィット HYBRID・S Honda SENSING」のリアカメラは近接視界、近傍視界、遠方視界ともに視認性に優れていると評価されています。

追加された、ステアリングをアシストする車線逸脱抑制機能が高く評価され、総得点を押し上げていますが、Honda SENSING の今後の課題としては、時速15km~20km領域での性能向上と、各速度域での安定性の向上、60kmでも作動する信頼性の向上にあると考えます。

「フィット HYBRID・S Honda SENSING」の試乗記事はこちらです。

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