ホンダ「N-BOXカスタム」試乗してみた

スポンサーリンク
試乗記682×171

ホンダが軽での巻き返しを図ったのが「N-BOX」

「N-BOX」は、スーパーハイトワゴンの車種を持たないホンダが、2011年12月に満を持して市場に投入した車です。

新設計されたNプラットフォームは、コンパクトなエンジンルームに広い室内を実現させており、加えてセンタータンクレイアウトの採用で、フロアの低床化も行われています。

この新設計の、Nプラットフォームに組み合わされるエンジンは、新開発された軽量、高出力DOHC4バルブS07A型エンジンです。

「N-BOX」は、リアシートのスライド機能が無いことが、難点とされていましたが2015年2月に、待望のリアシートスライド機能が追加され、使い勝手を向上させています。

今回は、リアシートのスライド機能を追加して、魅力が増した「N-BOXカスタム」を試乗してみました。

試乗したグレードは、「N-BOXカスタムG・Lパッケージ」です。

「N-BOXカスタム」は存在感が強いエクステリアデザイン

フロントフェイスは、独特の存在感のあるデザインで押し出しの強さを感じます。

ボンネットフードはやや高くなっていています。リアのラインはルーフに向って、緩やかに絞り込まれています。

リアゲートは、下側が狭くなっていますので、荷室への出し入れではやや不利な印象です。

リアシートの操作性には不満があるが利便性は評価出来る

ダシュボードの上端位置が高く、少し圧迫感を感じます。助手席側に配置される、サイドサポートビューミラーは、簡素な装備ながら左側の死角を軽減してくれます。

ステアリングの左側に配置される、エンジンスタートボタンの位置には少し疑問が残ります。

メーターパネルは、Nシリーズ共通の丸を重ね合わせたような3眼メーターです。奥まった場所に表示されるので、慣れるまではやや見辛い感じです。

ステアリングはウレタン素材となっています。

シートの表皮は、トリコットとなっていて、ダニアレルゲン98%、スギ花粉アレルゲン97%を不活性化するアレルクリーンシートが用意されます。

リアシートは、スライド機能が追加され使い勝手が向上していますが、操作はシート下のベルトを引く仕様になっていて、操作性にはやや難点があります。

チップアップとダイブダウンは従来通り行えます。

ラゲッジスペースは、シートを前方にスライドさせても、シートレールは露出しないので積載性に優れています。また、シート後ろにスライド用のベルトが設置されていて、リアゲート側からでもスライド操作が可能となっています。

リアシートをダイブダウンさせ、拡大したラゲッジスペースは、フルフラットに近い状態になります。この状態でも、リアシートはスライド可能ですので、運転席はドライビングポジションの自由度が高くなります。

S07A型水冷直列3気筒横置DOHC12バルブエンジン。最大出力58ps/7.300rpm最大トルク6.6kgf・m/4.700rpmで、どちらかと言うとパワー追求型エンジンです。

タイヤサイズは155/65R14で、タイヤはヨコハマブルーアースが装着されています。

ドライビングポジションはミニバン的だが走りは活発

「N-BOXカスタム」のシートに座ってみます。シート位置が高めに設定されているために、やや乗り上げるような感じの、乗り込み方になります。

ドライビングポジションは、スーパーハイトワゴンらしく、椅子に座ったミニバン的なポジションになります。

シート位置は高いのですが、ダシュボードの上端も高くなっているので、開放感や視界の良さはそれほど感じられません。

ハイトアジャスターで、高めのポジションに変更すれば、視界は改善されますが、コーナーでのロールは感じ易くなります。

シートは改良されているようで、初期の頃は張りが強く体が沈み込まないようなシートの感触でしたが、柔らかくなり体を受け入れてくれる仕様に変わっています。

ステアリング左側に設置される、エンジンスタートボタンを押して、エンジンをスタートさせ公道に出てみます。走り出して直ぐに感じ取れるのが、S07A型エンジンがスムーズに回るようになっていることです。

初期のS07A型エンジンは、パワーはあるげどやや回転の上昇が鈍くて、高回転域では五月蠅いエンジンでしたが、細かな仕様変更の改良で、軽く回り騒音も少し控えめになっています。

サスペンションのセッテイングは、やや硬めかなと言う印象です。スーパーハイトワゴンなので、ロールを規制するために、硬めのセッティングですが、乗り心地はそれ程不快なものではありません。

路面の凸凹は、それなりに伝えてきますが、段差の乗り越えや大きな入力に対しても、乗り心地をそれ程悪化させずに熟している感じです。

乗り心地で気になったのが、連続でうねりのあるような路面又は、大きな凸凹が続くと、早い揺れのピッチッングが続くことです。これは、ドライビングする面からも、安定性を欠く原因となるので改善が必要な部分です。

ステアリングの感触は、軽くセッティングされています。この軽さが「N-BOX」の重量級の車体でも、重さを感じることなく、ドライビングできる要因の一つと思われますが、高速域では、もう少し重めの落ち着きのあるセッティングが欲しいところです。

室内の広さでは、元々定評があった「N-BOX」ですが、リアシートのスライド機構が追加されて、利便性を向上させています。

ベルトによるシートスライド操作は、やや使い辛さを感じますが、これにより、運転席、助手席とリアシートの間隔を調整でき、ラゲッジスペースの容量を変えられ、使い易くなったことは間違いありません。

リアシートに座った状態では、使い難いベルトによるスライド操作ですが、リアゲート側からと、ダイブダウンしたリアシートのスライド操作が出来る点は、良く考えられているなと感じます。

残念なのは、リアシートのスライド機能が、オプション設定になっていることです。多くのユーザーが、必要と思われるこの機能を標準装備とすれば、価格を抑えて装備することが可能だと考えられます。

「N-BOX」は、ノーマルエンジンでは走らないと思われていた、軽スパーハイトワゴンのイメージを変えた車です。

パワーの余裕度では、ターボエンジンに敵いませんが、エコモードを解除することで、登り坂やフル乗車でのパワー不足を補って元気な走りをみせます。

「N-BOX」が支持されるのは、広い室内と走りの活発さを併せ持つ、これまでの室内は広いが走らない、軽スーパーハイトワゴンの、観念を覆すコンセプトで作られているからだと言えます。

「N-BOXカスタムG・Lパッケージ」のメーカー希望小売価格(税込)は1.560.000円(2WD)1.690.000円(4WD)となっています。

主なメーカーオプションとして用意されるのは、

衝突回避ブレーキは、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席)とセットオプションになる、「あんしんパッケージ」57.140円

電動パワースライドドア右側は50.000円

リアシートスライド機構は、運転席、助手席シートバックテーブルとセットで30.000円

(価格はいずれも税別メーカー希望小売価格)となっています。

「N-BOX」のお勧めグレードを考えたのはこちらの記事です。

ホンダ「N-BOX・カスタム」特別仕様車はかなりお得です | tatumiの車探訪記
ホンダ「N-BOX」シリーズは発売以来人気を博していますが、グレードも多く特別仕様車も登場して車選びは少々複雑になっています。今回は「N-BOX」と「N-BOX」カスタムで、それぞれのグレードを徹底比較しお買い得なモデルを探していきます。「N-BOX」と「N-BOX」カスタムはこのグレードで決まりです。

ホンダ「N-BOX」ダイハツ「タント」の比較記事はこちらです。

ホンダ「N-BOXカスタム」ダイハツ「タントカスタム」比較してみた
軽スパーハイトワゴンの人気を二分する「N-BOXカスタム」と「タントカスタム」。共に広い室内に、使い勝手を考えたアイデアが詰め込まれたモデルです。「N-BOXカスタム」と「タントカスタム」両車種の特長ある持ち味はどこなのか、短所はどんなところなのか、どのように選べばいいのか、比較して検討してみました。
スポンサーリンク
試乗記682×171
試乗記682×171

シェアする

フォローする

関連コンテンツユニット1