ホンダ「オデッセイハイブリッド」試乗してみた

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「オデッセイ」は背の低い低重心ミニバンとして大ヒットをとばす

「オデッセイ」はホンダの最上級ミニバンとして、初代が1994年10月に発売され、現行のRC系は5代目となるモデルです。

初代の「オデッセイ」は、それまでこれと言ったRV系の車種が無く、販売が苦戦していたホンダが、乗用車「アコード」をベースに開発したミニバンです。

3列シートを備えるミニバン「オデッセイ」は、低い車高から来る運動性能の良さから支持を集め大ヒットを収めました。

5代目のRC系は2013年11月からの販売で、追加されたハイブリッドモデルは2016年2月から販売が開始されています。

4代目「オデッセイ」までは、後席ドアに前ヒンジドアを採用していましたが、5代目RC系ではスライドドアを採用しています。

後席スライドドアすることで、フロアを更に低床化させると共に天井を高く設定し、これまでより広い室内空間を確保しています。

追加されたハイブリッドモデルのグレード展開は、「HYBRID」シリーズと「HYBRID ABSOLUTE」シリーズに大別され、「HYBRID ABSOLUTE」はスポーティよりの設定になっています。

今回試乗したのは「HYBRID」シリーズの、ベーシックモデル「HYBRID」7人乗りです。

「HYBRID」シリーズは、「HYBRID」「HYBRID EXパッケージ」「HYBRID Advavcedパッケージ」の3グレードがあり、上級グレードになるに従って装備が充実しています。

グレード「HYBRID」の主要装備は、一列目シート用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム、ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器、ハイブリッド専用ヘッドライトサブリフレクター(ブルー)、フォグライトリング(ブルー)、ハイブリッド専用リアコンビネーションランプなどとなっています。

存在感を感じさせる大柄なボディの個性はやや薄め

大型のフロントバンパーが存在を主張するフロントグリルです。メッキガーニッシュも幅の広いものが使われて力強さを感じさせます。

フォグランプを囲むフロントビームライトガーニッシュはオプション装備です。

フロントドアから立ち上がるキャラクターラインがサイドビューの特徴となっています。

「オデッセイハイブリッド」の全長4.830mは、トヨタ「クラウンセダン」のスーパーサルーンと同じ長さです。

リアスタイルは特徴と言える箇所が少なく、「ODYSSY」のロゴが無ければ車種の判断に迷うようなデザインです。

リアバンパーの処理に個性を感じますが、それ以外は一目見て「オデッセイ」だと分かる部分は少ないデザインだと思えます。

インテリアは派手さは無いが落ち着いたシックなもの

木目調のパネルが使用されるダッシュボードはシンプルなデザインです。インパネシフトとする事で、運転席、助手席の空間を広く使えるようにしています。

メーターパネルも同じハイブリッドの「ヴェゼル」や「フィット」と違い、落ち着きを感じさせるデザインとなっています。

ブラックのファブリックシートは触った感触の良い柔らかな仕様となっています。

2列目のシートはオットマンが備わり、背もたれを倒すと連動して座面前部が持ち上がるクレードルシートは、背もたれの中折れ機能も備わっていて、豪華さを感じさせる作りです。

3列目シートは3分割リクラインニング機能で、背もたれの角度を1席ごとに変えられるために、大人3人でも肩をふれあうことなく座れる設計となっていますが、中央の背もたれの幅は狭くなっていますので、中央に座る人は疲れるかも知れません。

3列目を折り畳むと広大なラゲッジスペースが出現

3列目までを使用した場合のラゲッジスペースは、ボディサイズを考えればミニマムで、大したものは積めない容量です。

3列目を収納した場合のラゲッジスペースは広大な広さが出現します。しかもフロア面がフラットになり使い勝手は良くなっています。

エンジンパワーを上回るモーターのパワー

搭載されるLFA-H14型ハイブリッドシステムです。

エンジンのスペックは、排気量1.993L、圧縮比13.0、最高出力145PS/6.200rpm、最大トルク17.8kgf・m/4.000rpmとなっています。

モーターの最高出力は184PS/5.000-6.000rpm、最大トルク32.1kgf・m/0-2.000rpmとなっています。

タイヤサイズは215/60R16で、タイヤはダンロップエナセーブで燃費重視のタイヤが装着されています。

EV走行は高級サルーンの静けさで正に動くラウンジ

木目調のインテリアで落ち着きを感じさせる、オデッセイハイブリッドに乗り込み走り出してみます。

大柄なボディと重量に対応するために、2モーターで駆動する「オデッセイハイブリッド」は、重量を感じさせる事も無くスルスルと加速を開始して行きます。

ハイブリッドシステムのモーターで加速する感じは、エンジンの加速フィーリングとは若干違いがありますが、高級サルーン並みの静けさです。

「オデッセイ」のハイブリッドシステムは、ハイブリッドドライブモードでは基本的に、エンジンで駆動しないシステムです。

駆動するのはあくまでも走行用のモーターで、エンジンは、発電用のモーターを回す発動機として動く仕様となっています。

但し、急加速を必要とする場合や、高速クルージングをする場合は、エンジンパワーも活用した走りになります。Sレンジ使用の場合もエンジンパワー主体の走りに切り替わります。

大柄な「オデッセイ」を苦も無く走らせる、2モーターのパワーはさすがと思わせるフィーリングですが、ステアリングの反応はややクイックな応答を示します。

軽快さを意識したセティングだと思われますが、急なハンドリングでは初期ロール速度が速く「グラッ」と来ます、車格を考えた場合には、もう少しスローな反応でも良かったのではと思えます。

路面状態の良い道路では、ハイブリッドシステムと相まって、高級サルーン並みの静かな室内と良い乗り心地を示しますが、凹凸がある路面状態になると雰囲気が若干変わります。

酷くはないのですが、タイヤが暴れるような感じで室内に振動が伝わり、サスペンションから籠ったような音が聞こえて来ます。

省燃費タイヤの影響もあると思われますが、直進性が良くない事と合わせてやや気になるところです。

加えてホンダハイブリッド車の特徴である、過剰なブレーキの効きは健在で重い「オデッセイ」でも軽い踏力で止まりますが、もう少し自然なフィーリングが欲しいところです。

「オデッセイ」は動くラウンジ的な、豪華なミニバンに変わりつつありますが、追加されたハイブリッドモデルは、その価値を高める事に大いに貢献するシステムだと思えます。

EVモードの静かさとともに、カタログスペックながら1.860kgの重量級のボディを、驚異的な燃費26.0km/Lで走らせてしまいます。

試乗した「オデッセイHYBRID」FF7人乗りの、メーカー希望小売価格は3.646.400円となっています。

ホンダ「オデッセイ」とトヨタ「エスティマ」の比較記事はこちらです。

トヨタ「エスティマ」ホンダ「オデッセイ」比較してみた
トヨタ「エスティマ」とホンダ「オデッセイ」は、ライバル関係にある大型ミニバンです。「エスティマ」は流麗なボディで根強い人気を集めて、対する「オデッセイ」は、ミニバンの定番と言えるスタイリングで支持を集めています。「エスティマ」と「オデッセイ」性格の違う大型ミニバンを、徹底比較してみます。
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