交通事故の基準となる過失割合の事例

交通事故では停止中の車両に追突した場合や、制限速度超過のセンターラインオーバー、赤信号無視などの、いわゆるもらい事故と呼ばれる、加害者側に「100%(10割)」の過失が認められる事故以外では、被害者側にも過失責任を問われる過失割合が存在します。

被害者の過失割合は事故の状況により変わりますが、その程度は一定の割合で定められ、それ以外の中間的な過失割合は認められていません。

スポンサーリンク
試乗記682×171

主な基準となる過失割合の事例

基本的な過失割合を定めた事例は、次のようになっていますが、実際の事故では双方の過失の程度で割合を加減する修正要素が加わり、必ず定められた過失割合が適用されるわけではありません。

信号機がある横断歩道での事故

歩行者が青信号で横断開始し車両が赤信号で横断歩道を通過した場合

過失割合
歩行者0%
100%
歩行者用信号が青信号で車両側信号が赤信号での事故では、車両側の信号無視による「100%」の過失責任があります。

歩行者が青信号点滅で横断開始し車両が赤で横断歩道を通過した場合

過失割合
歩行者10%
90%
歩行者用信号が点滅状態で横断を行い、車両側が赤信号での通行では、歩行者が「10%」車両側が「90%」の過失責任を負います。
車両側は信号無視で重大な違反をしていますが、歩行者も信号が変わるタイミングで、無理な横断をしたことにより過失責任があります。

歩行者が赤信号で横断開始し車両が青信号で横断歩道を通過した場合

過失割合
歩行者70%
30%

歩行者用信号が赤で車両側信号が青の場合では、歩行者側が「70%」車両側が「30%」の過失責任を負います。

歩行者は信号無視で横断し大きな過失が認められますが、車両側にも横断歩道上での注意義務があり、また歩行者保護の観点から車両側も過失責任を負います。

信号機がない横断歩道直近での場合

過失割合
歩行者30%
70%
信号機のない横断歩道直近の事故では、歩行者「30%」車両側が「70%」の過失責任を負います。
 横断歩道ではない横断禁止場所を横断したことに、歩行者に過失が認められ、車両側も前方の注意義務を怠ったとして過失を問われます。

通常の道路を横断した場合

過失割合
歩行者20%
80%
通常道路での横断事故では歩行者「20%」車両側が「80%」の過失責任を負います。
横断歩道がない場所での道路横断は、横断禁止場所の横断として扱われ、歩行者側にも過失責任があり、車両側にも注意義務を怠ったとして過失責任が問われます。

路上横臥の場合(夜間)

 

過失割合(夜間)
歩行者50%
50%

路上横臥の事故は、車から容易に確認できる場所の場合は、歩行者「20%」車両側「80%」の過失割合になり、確認が困難な場所では歩行者「30%」車両「70%」の割合です。

また路上横臥事故は歩行者の過失責任が重く問われます。夜間では歩行者「50%」車両側「50%」になり、酔っぱらって幹線道路に寝てしまったなど、事故の状況によっては車両側よりも、歩行者側の過失割合が高くなる場合もあります。

後退中の車両直後を通行の場合

過失割合
歩行者20%
80%
後退車両の直近を歩行者が通行した事故では、歩行者側「20%」車両側が「80%」の過失責任を負います。
車両が後退中で危険が多い状況であるのに、歩行者がその直近を通行することは、歩行者にも過失があり、車両側にも後退中は後方の安全確保の義務があります。

後退中の車両直後通行以外の場合

過失割合
歩行者0%
100%

後退中車両の直後通行以外の事故では、後方確認の義務を怠ったとして車両側に「100%(10割)」の過失責任があります。

歩道・路側帯での場合

過失割合
歩行者0%
100%
歩道や路側帯での車両と歩行者の事故では、車両側に「100%(10割)」の過失責任があります。
歩道や路側帯は歩行者の安全確保を行うことが義務付けられています。

歩行者が車道通行をできる場合

過失割合
歩行者10%
90%

歩行者が車道通行を許可されている場合の事故では、歩行者「10%」車両側が「90%」の過失責任を負います。

歩行者は歩道が工事中でやむなく車道を通行するのですが、歩行者は車道へ出ることへの注意義務があり、これを怠ると過失を問われます。車両側は前方の注意義務を怠ったとして過失を問われます。

信号機のある交差点での事故

交差点で直進同士の青信号(A)と赤信号(B)での事故

過失割合
A0%
B100%
信号を無視し事故を起こした場合「B」は「100%(10割)」の過失責任を負います。
信号無視は重大な過失として扱われます。

交差点で直進同士の黄色信号(A)と赤信号(B)の場合

過失割合
A20%
B80%
交差点に黄色信号と赤信号で進入した事故では、黄色信号側車両「A」が「20%」赤信号側車両「B」が「80%」の過失責任を負います。
「B」は信号無視なので本来なら「100%」の過失責任を負いますが、「A」も黄色信号で交差点へ進入したことによる過失責任があります。

交差点で直進同士の赤信号(A)と赤信号(B)での場合

過失割合
A50%
B50%
交差点へ「A」「B」共に赤信号で進入した事故では、双方の車両が「50%」の過失責任を負います。
直進車両双方が信号無視を行い、交差点へ進入したことによる事故では、同じ割合の過失になります。

交差点での青信号直進車(A)と右折車(B)の場合

過失割合
 A 20%
 B 80%
交差点で青信号直進車両「A」と青信号右折車両「B」での事故では、「A」が「20%」「B」が「80%」の過失責任を負います。
ともに青信号で進行し事故となっていますが、交差点では直進車両「A」が優先されるので、右折車両「B」の過失割合が高くなります。

交差点に直進車(A)が黄色信号で進入、右折車(B)が青信号で進入黄色信号で右折の場合

過失割合
A70%
B30%
交差点へ直進車両「A」が黄色信号で進入し、右折車両「B」が青信号で進入し黄色信号で右折した場合の事故では 、「A」が「70%」「B」が「30%」の過失責任を負います。
「B」は青信号で交差点へ進入しましたが、右折側のため過失責任を負います。「A」は直進車両ですが黄色信号で交差点へ進入したために、過失割合が高くなります。

交差点へ直進車(A)右折車(B)とも黄色信号で侵入の場合

過失割合
A40%
B60%

交差点へ共に黄色信号で進入した直進車両「A」と右折車両「B」の事故では、「A」「40%」「B」「60%」の過失責任を負います。

進行方向の信号機は共に黄色信号ですが、交差点では直進車両が優先されるために「B」の過失割合が高くなります。

信号機のない交差点での事故

同じ幅員で左折車(A)と直進車(B)とも減速なしの場合

過失割合
A50%
B50%

同じ幅員で信号機のない交差点で、左折車両「A」と直進車両「B」がともに減速をしない事故では、双方の車両が「50%」の過失責任を負います。
道路幅が同じ幅員ならば、どちらの道路側も同じ優先割合とされ、交差点での左折車両と直進車両の優先順位も同じなので、同じ過失割合になります。

同じ幅員で左折車(A)と右折車(B)の場合

過失割合
A30%
B70%

同じ幅員で信号機のない交差点で左折車両「A」と右折車両「B」との事故では、左折車両側「30%」右折車両側「70%」の過失責任を負います。
同じ幅員道路では優先度割合も同じとされるので、交差点で優先される左折車両「A」の過失割が少なく、右折車両「B」の過失割合が高くなります。

右折車同士で左方車(A)と右方車(B)とも減速なしの場合

過失割合
A40%
B50%

信号機のない交差点で双方とも右折し減速なしでの事故では、左方側車両「A」が「40%」右方側車両「B」が「60%」の過失責任を負います。

双方ともに右折を行っていますが、左方から通行してきた車両「A」が優先されるので、「B」の過失割合が高くなります。

T字型交差点、直線路直進車(A)と突き当り路右折車(B)の場合

過失割合
A30%
B70%

T字型で信号機のない交差点での直進車両「A」と、突き当り路からの右左折車両「B」との事故では、「A」「30%」「B」「70%」の過失責任を負います。
T字型交差点では突き当りのない道路側「A」が優先され、加えて直進中なので徐行義務のある「B」は過失割合が高くなります。

直進車(A)と転回中の車(B)の場合

過失割合
A20%
B80%

通常道路での直進車両「A」と転回車両「B」との事故では、「A」「20%」「B」「80%」の過失責任を負います。

道路を直進している「A」の優先割合が高く、転回した「B」は過失責任が大きくなります。

スポンサーリンク
試乗記682×171
試乗記682×171

シェアする

フォローする

関連コンテンツユニット1