マツダ「CX-3」試乗してみた

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躍動する魂動デザインコンセプト

都市型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」は、マツダのデザインコンセプトカー靭(SHINARI)が始まりとなる、魂動デザイン5番目の車となっています。

魂動デザインは「CX-5」に始まり、「クルマを生き物のように感じさせるものにしたい」とのデザインコンセプトは、躍動感を強調したフォルムを作り出しています。

この魂動デザイン5番目の車となる「CX-3」のトップグレード、XDツーリング Lパッケージに試乗を行いましたのでその模様をお伝えします。

XDツーリング Lパッケージは、レザー&ラックススエードの2トーンシートと、ドライバー支援の安全装備を標準で備えています。

スポーツカーを連想させる「CX-3」

ボンネットフードに2本のキャラクターラインが走り、ヘッドランプカバーがボディラインを兼ねるデザインで、フロントグリル下端にメッキラインをあしらっています。

ロングノーズ、ショートデッキで、18インチの大径タイヤを装着するスタイルは、スポーツカーを連想させます。

マフラーはデュアル出しとなっており、全高は1.550mmでタワーバーキングに入る高さとなっています。

リアドア前方で交わるショルダーラインが、サイドの特長になっています。

リアウィンド面積は狭くなっているため、後退時は視界が良くありません。特に斜め後方は感覚が掴み難くなっています。

メーターパネルは平凡だがアクティブ・ドライビング・ディスプレイは先進的

ダッシュボードはドライバー側に向けてラウンドしているので、圧迫感はありません。

ステアリングにはパドルシフトが装備され、シフトノブ、パーキングブレーキレバーを含めて、本革巻仕様となっています。

ダッシュボードセンターに配置されるディスプレイは、後付の市販品を思わせるレベルで、デザイン的には不満が残ります。

メーターパネルは、必要な機能を備えたシンプルなデザインで華やかさはありません。

メーターフード上部に立ち上る、アクティブ・ドライビング・ディスプレイは、車速、ナビのルート情報や予防安全システムの車線逸脱情報などを表示します。

表示自体は良いアイデアと思えますが、ディスプレイ本体が常に視界に入るので、慣れるまでは多少邪魔な印象です。

ダッシュボードは「デミオ」と同じなのが難点

ダッシュボードの質感は、車両価格を考えると今一歩と言う感じです。

「デミオ」と同じでプラスチックの感じがそのまま伝わって来ます。

小物を入れる収納もダッシュボードには無く、使い勝手は不便な印象です。

試乗車のXDツーリング Lパッケージに、標準で装備されるレザー&ラックススエードのシートは、ブラック×ブラックの仕様になっています。

シートのサポート性は良好で、柔らかめの質感が体を包んでくれる感じです。

センターコンソールには、コマンダーコントロールに外部接続ハブを備えています。コマンダーコントロールはダイヤル式で、ホーム画面やオーディオ、ナビゲーションなどを操作できるようになっています。

リアシートは大人2人がなんとか乗れるレベルです。

FF車としてはセンタートンネルの張り出しが大きく、リアシートに3人掛けは現実的ではありません。

ヘッドスペースも、ルーフがリアに向けてなだらかに下がっているために余裕は無く、天井が近くなっています。

スタイリングの影響でラゲッジスペースは小さい

ラゲッジスペースは2段底になっていますが、ショートデッキスタイルのため、奥行、深さ、幅とも不足気味です。

上段のカバーを外した状態のラゲッジですが、深さはそれほど拡大しないので、荷物を多く積む機会が多いユーザーには使い難いと思えます。

クリーンディーゼルSKYACTIV-D1.5ℓエンジンは高トルク性能

マツダ渾身のクリーンディーゼル1.5ℓSKYACTIV-Dエンジンは、ターボの過給を得て、最高出力105ps/4.000rpm、最大トルク27.5kgf・m/1.600-2.500rpmを発生させます。

ちなみに、トヨタ「マークX」2.5ℓNAガソリンエンジンの最大トルクは、24.8kgfm/4,800rpmとなっていますので、1.5ℓSKYACTIV-Dエンジンは、それよりも大きいトルクを発生させています。

タイヤサイズは215/50R18で、タイヤはトーヨープロクセスR40が装着されています。

想像以上に軽快に走る「CX-3」

「CX-3」のエンジンをスタートさせると同時に、メーター上部からアクティブ・ドライビング・ディスプレイが立ち上がり、何やらSFチックな感じです。

ディスプレイには速度と、車線逸脱情報を示すレーン表示が映し出されます。

マツダが誇るクリーンディーゼル1.5ℓSKYACTIV-Dエンジンは、スタート時に、やはりディーゼルエンジンと思わせる、ややゴロゴロとした音を響かせます。

SKYACTIV-Dエンジンには、静粛性を高めるナチュラル・サウンド・スムーザーと言う技術が投入されていますが、この辺りはまだディーゼルの性格を残した音が聞こえて来ます。

ディーゼルらしい音を聞きながら、トランスミッションをDドライブに入れ走りだしてみます。

トルクがあるディーゼルエンジンですので、動き始めはクリーピングが強めかなと予想していたのですが、ガソンリンエンジン車とそれほど変わらない反応で、穏やかに発進してくれます。

メーター上部に表示されるアクティブ・ドライビング・ディスプレイは、確かに確認し易いのですが、ディスプレイの透過率とフロントガラスの透過率の違いにより違和感があり、さらにディスプレイの四角い縁が、存在感を主張するので邪魔に感じます。

フロントガラスと、違和感なく溶け込めるようなディスプレイになれば、大いに評価できる装備になって行くものと思えます。

「CX-3」の加速性能を確かめようと、アクセルに力を込めて行くと、SKYACTIV-Dエンジンは、そのトルクでグングンとスピードを上げて行きます。

エンジン回転数は低いにも係わらず、スピードはかなりの速度まで達して行きます。

その加速フィーリングは、ガソリンエンジンとは少し違い、ガソリンエンジン車は、パワーで車を引っ張る感じで、ディーゼルエンジンの「CX-3」はトルクで車を押し出す感じです。

コーナーの多いワインディング道路に乗り入れて、反応を確かめてみるとSKYACTIV-Dエンジンはガソリン車並みの反応を示し、エンジンの回転もスムーズに上昇し、パドルシフトを操作すれば、レッドゾーン直前までキッチリと回す事が出来ます。

18インチ大径のタイヤを履くサスペンションの反応も、SUV的と言うよりはスペシャルカーかスポーツカーに近い反応で、軽快にコーナーを駆け抜けて行きます。

「CX-3」は外見から想像するより遙かに、軽快な運動性能を備えています。

ステアリングは「クイック」と、言えるところまでは行っていませんが、素直でクセの無い反応を示し、ドライビングの楽しさを提供していますが、やや軽すぎると思える面もあり、スピードが増す速度域では、もう少し落ち着きが欲しいところです。

走行していると段差では、ややゴトゴトと振動が伝わる感じの乗り心地ですが、その部分を除けば18インチタイヤとのマッチングも良く、安定して良い乗り心地を示します。

スタイルと走りに拘るSUV派にお勧めの「CX-3」

「CX-3」はロングノーズにショートデッキのスタイリングで、コンパクトクロスオーバーをスタイリッシュに作り上げています。

このスタイリッシュなボディに組み合わされる、SKYACTIV-Dエンジンもディーゼルエンジンとは思えぬパフォーマンスで、走りの性能を与えています。

そのデザイン性のために、リアシートとラゲッジスペースには、若干のしわ寄せが来ていたり、ダッシュボードの質感が今一つな部分はありますが、「CX-3」は眺めて乗って楽しむ事が出来る、走りとスタイルに拘るユーザーには、お勧めの車に仕上がっています。

「CX-3」トップグレード、XD Touring L Packageのメーカー希望小売価格は、2.808.000円(2WD)3.024.000円(4WD)となっています。

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