マツダ「デミオ」試乗してみた

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少数派のガソリンエンジン「デミオ」

マツダの乗用車ボトムエンドを受け持つコンパクトカー「デミオ」は、初代が1996年8月に販売が開始され、現行の4代目は2014年9月から販売が始められています。

4代目「デミオ」は魂動デザインコンセプトにより、躍動感と緊張感のあるボディが与えられ、搭載するエンジンは1.3Lガソリンエンジンと、1.5Lディーゼルターボエンジンの2種で、どちらもスカイアクティブエンジンとなっています。

販売台数では圧倒的に1.5Lディーゼルエンジン搭載車が多く、ディーゼル車7割ガソリン車3割の比率となっています。

今回試乗した「デミオ」のグレードは、1.3LガソリンエンジンのツーリングLパッケージと呼ばれるグレードです。

1.3Lガソリンエンジンの、トップグレードとなるツーリングパッケージには、2トーンの合皮シートが標準で装備される仕様となっています。

魂動デザイン4弾目の「デミオ」はコンパクトスポーティ

ボンネットフードのキャラクターラインと、睨んだ目のようなヘッドライトデザインで、コンパクトカーらしからぬ雰囲気を作り出しています。

コンパクトカーとしてはノーズが長く、ベルトラインはリアへ向かって高くなり、スポーティな雰囲気を作り出しています。

リアバンパーは存在感を感じる大型のデザインで、リアビューに力強い印象を与えています。

魂動デザインは、コンパクトな「デミオ」のために再考が行われており、特長的なショルダーラインがボディを引き締めています。

インテリアは機能的でシンプルな欧州車のイメージ

ダッシュボードはドライバー側にラウンドしていて、圧迫感を低減させるデザインです。センターのモニターは、後から取って付けたようで、やや残念なデザインとなっています。

メーターパネルは、中央にタコメーターが配置されるシンプルなデザインとなっています。

メーターフード上のアクティブ・ドライビング・ディスプレイは、視認性は良いと思われますが、ディスプレイの透過率に改善の余地があります。

ステアリング、シフトノブ、バーキングブレーキレバーは本革巻となっています。

センターコンソールに、コマンダーコントロール、外部接続ハブを装備しています。

1.3Lガソリンエンジン搭載車のATには、シフトレバー後方にスポーツモードに切り替わる、ドライブセレクションスイッチが配置されますが、走行中頻繁に切り替えるには使い辛い仕様です。

シートは合皮の2トーン仕様で、柔らかく体を包み込む感じで、サポート性も良好です。

リアシートはやや狭く、膝が運転席、助手席のシート背もたれと干渉してしまいます。

ラゲッジスペースも容量は小さめで、積載量はあまり期待出来ません。リアシートは6:4分割で倒れるようになっていますが、倒しても段差が出来るので使い勝手は良くありません。

スカイアクティブ技術を採用するP3-VPS型1.3Lガソリンエンジン。最高出力92PS/6.000rpm最大トルク12.3kgf・m/4.000rpmとなっています。

タイヤサイズは185/65R15でヨコハマブルーアースが装着されています。

ドライビングポジションが決まるコンパクトカー「デミオ」

コンパクトカーらしからぬ雰囲気を放つ「デミオ」に乗り込んでみます。

シートに座り気付かされるのは、足を伸ばした自然なドライビングポジションが、とれることです。

スカイアクティブテクノロジーにより、エンジンとフロントタイヤを前方に移動させ、運転席にスペースを作り出しているので、コンパクトカーを感じさせないドライビングポジションです。

ステアリング左側にある、エンジンスタートスイッチを押し走り出してみます。

1.3Lガソリンエンジン仕様の「デミオ」は、1.5Lディーゼルエンジンの力強い出足は無いものの、スムーズな発進でスマートにスピードを乗せて行く感じです。

最高出力92PS/6.000rpm、最大トルク12.3kgf・m/4.000rpmのスペックを持つ、P3-VPS型1.3Lガソリンエンジンは、スムーズな回転を見せ軽やかな吹け上がりです。

坂道を登り出すと、やや力が足りないかなと思える場面もありますが、それを除けば不満を持つことは少ない軽快な走りをみせます。

この軽快な走りの要因は、ディーゼルエンジン搭載車よりも70kg軽い車両重量にあります。

フロントが重いディーゼルエンジン車よりも、ガソリンエンジン車はバランスが良く、連続するコーナーの切り替えしでも、車が敏感に反応し追随する感じです。

ダイレクト感のあるオートマチックトランスミションは、パドルシフトこそ装備していませんが、CVTとは違ってエンジン回転とスピードのズレが少なく、軽快な気持ちの良い走りを支える一つになっています。

走行中の室内は、エンジンなどの音は抑えらていると思えますが、ロードノイズの音がかなり侵入して来るので、この辺りが改善出来れば静かな室内になると思えます。

「デミオ」はコンパクトカーでありながらドライバーズファースト

「デミオ」はコンパクトカーでありながら、スタイリングを追求しスポーティーな外観をまとっています。

躍動的なボディスタイルを表現するために、ロングノーズを採用し、後席の居住性やラゲッジスペースの容量には、そのしわ寄せが来ていますが、運転席はその恩恵を充分に与えられています。

1.3Lガソリンエンジン車の走りは、1.5lディーゼルエンジン車の力強い走りとは違うものの、スマートで軽快な走りをみせ、バランスの良さが光ります。

「デミオ」は後席の居住性やラゲッジスペースよりも、スタイリッシュでドライビングを楽しめるコンパクトカーが欲しいユーザーにはお勧め出来る車です。

コンパクトーカーでも、大人4(5)人が不満無く乗れて、荷物も相応に積み込めると期待すると裏切られます。その意味ではファミリーユースには向かない車とも言えます。

「デミオ」は、マツダがパーソナルな使い方を提案した車で、コンパクトなスペシャリティカーとして捉えれば納得出来ます。

近年のマツダの考え方として、10人の顧客がいるとしたら「その全てに受け入れられる車を作る必要は無い。車のシェア率から判断すれば、その中の2~3人に受け入れられる車(デザイン)であれば良いはずだ」との方向転換を果たしています。

トヨタなら、当然10人の顧客全てを狙った車(デザイン)を作るでしょうが、その考えを止めて他社が作らない車とすることで、独自性を打ち出しています。

この割り切りの良さが、スタイリッシュでスポーティーなスタイリングを生み出し、好調な販売に繋げています。

「デミオ」も普通のコンパクトーでは無く、尖ったコンパクトカーとなっていますので、ユーザー側もそれを受け入れる割り切りが必要となる車です。

1.3Lガソリンエンジン搭載ツーリングLパッケージのメーカー希望小売価格は、1.738.800円(2WD)1.933.200円(4WD)となっています。

マツダ「デミオ」ホンダ「フィット ハイブリッド」の比較記事はこちらです。

ホンダ「フィットハイブリッド」マツダ「デミオXD」比較してみた
ホンダ「フィットハイブリッド」は、コンパクトカーにハイブリッドシステムを搭載し、尚且つ走りの性能を追求した車です。対するマツダ「デミオXD」は、クリーンディーゼルターボエンジンを搭載して、走りと環境性能の両立を目指しています。それぞれ異なるアプローチで、魅力を放つ両車種の走りや室内の広さなど比べてみました。
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