日産新型「リーフ」試乗してみた

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世界で最も売れている電気自動車日産「リーフ」

日産のEV戦略の第一号車である「リーフ」が、フルモデルチェンジされ2代目となる新型が登場しました。

「リーフ」は大手の自動車メーカーでは初となる、実用的な使用に耐え得る電気自動車として、始めて市販が開始されたモデルです。

その世界累計販売台数は28万台を記録しており、近年注目を集め躍進しているEV自動車メーカー、テスラモーターズを抑えてNo.1の販売実績を誇っています。

新型となった「リーフ」は、駆動用バッテリーを大型化することなく、容量を30kWhから40kWhへとアップさせ、これにより、クイックな加速と走行距離400kmを実現させています。

加えて自動運転への布石となるプロパイロットシステムや、駐車をアシストするプロパイロットパーキングを搭載し、ドライバー支援の機能も充実させています。

新型「リーフ」は “S”  “X”  “G” の3グレードのシンプルな構成で、今回試乗となったのは最も上位の G グレードです。

モーターのパワーアップと走行距離を延ばした新型「リーフ」

新型「リーフ」G と旧型 30G とのスペックを比較してみます。

新型 G旧型 30G
全長(mm)4,4804,445
全幅(mm)1,7901,770
全高(mm)1,5401,550
ホイールベース(mm)2,7002,700
車両重量(kg(kg)1,5201,480
室内長さ(mm)2,0302,080
幅(mm)1,4551,460
高さ(mm)1,1851,185
モーター最高出力(PS/rpm)150/3283~9,795109/3,008~10,000
最大トルク(kgf・m/rpm)32.6/0~3,28325.9/0~3,008
総電力量(Kwh)4030
一充電走行距離(km)400280

新型「リーフ」は旧型モデルと比較すると、全長+35mm全幅+20mm全高ー10mmで、全高を抑えたロングでワイドなボディに設計されています。

車両重量は+40kgと重くなっていますが、バッテリー容量を+10kwhとしたことで、一回の充電で走れる距離を+120kmと大幅に延ばしています。

室内は全高が低くなった新型「リーフ」ですが、高さは旧型と同じ数値を確保しており、長さ+50mm幅ー5mmでやや幅が狭くなっています。

最高出力は+40PS、最大トルクは+6.7kgf・mと大きく性能を向上させています。

個性的な先代からスマートになった新型「リーフ」

フロントマスクは日産のVモーショングリルに、つり目型となったヘッドランプで、シャープな印象を与えるデザインとなっています。

充電用ポートカバーのラインを、キャラクターラインに合わせることで、スムーズに流れるような、ボンネットフードの面構成としています。

冷却機構が必要ないパワーユニットのために、フロントグリルの通気口は殆どありません。

全高を低くしスポーティな印象を与えるデザインへと変身しています。

サイドスカートは微妙な曲線を描いており、空力に配慮した形になっています。

リアバンパーは旧型同様マスを感じさせるボリューム感のある大きさで、リアバンパーのロア部分は、デフューザー効果を狙った形状とされています。

旧型の個性的なリアデザインから、エッジの効いたシャープなスタイルとなり、速さを予感させるフォルムとなっています。

ボンネットにはEM57型モーターやインバーターが積まれていますが、冷却機構などが不要となるために、余裕を感じさせる収まり具合です。

ボンネットフード先端に設置される充電ポートは、左が急速充電用で右側は普通充電用となっています。

タイヤサイズは215/50R17インチで、タイヤはダンロップエナセーブEC300が装着されています。

水平基調で機能的なインパネ

翼を広げた大胆なラインでデザインしたとされるインパネは、トレンドの水平基調で機能的に感じられる仕上がりです。

右にアナログのスピードメーター、左側はマルチインフォメーションディスプレイとなっていて、走行距離やパワーモニターなど様々な情報が表示されます。

ブラックのシートはブルーのステッチで、EVのクリーンさをイメージさせる仕様です。

ラゲッジスペースは深さがあり容量も多く確保してありますが、開口部までの高さと開口部の狭さが、やや積載性を損なっています。

ドライビングポジションはSUV近い感覚

対面した新型の「リーフ」は、オーロラフレアブルーパールと呼ばれるボディカラーで、シャープなボディで、スマートなスタイリングへと変身しています。

つり目型となった薄型のヘッドラップは、現在のトレンドを感じさせるのですが、何処かで見たようなイメージが付き纏い、フロントデザインはやや個性に欠けるのが残念なところです。

「リーフ」に乗り込み体を預けたシートは、高めのポジションがフィットするように作られていて、運転姿勢は外観のスポーティーさとは違いSUVに乗るような感覚です。

プロパイロットなどの操作スイッチを、ステアリングに集中させているのですが、形状が小さくスイッチボタンが接近しているので、慣れるまでは操作し難く感じられます。

アナログ表示となった丸型のスピードメーターは、オーソドックスなデザインですが、旧型のデジタル表示よりも視認性が良く、瞬間のメーター確認でも読み取り易くなっています。

リアシートは駆動用バッテリーをシート下に搭載しているために、フロントシートよりも高い位置となっていますので、目線が高くなり閉塞感は少ないのですが、つま先をフロントシート下に潜り込ませることが出来ない作りです。

このために、足元の自由度が少なく窮屈な姿勢になり、くつろぐような姿勢が取り難くなっています。

EVの特性が生きるスムーズで速い発進加速

スタートスイッチを押し発進させた「リーフ」は、ステアリングが低速では驚くように軽く操舵感がありません。

スピードが上昇すると重くはなりますが、それでも軽めと思えるステアリングは、路面の状態が伝わるような感触が少なく、スポーティなスタイルと合っていません。

重量物である駆動用のバッテリーを、車体中心付近に集めているので、車の重心バランスが良く、カーブでも素早く素直に曲がる感覚はあるのですが、ステアリング操舵とのバランスには改善の余地があります。

フロントセンターコンソールにある、e-Pedalスイッチを入れると回生機能が働き、強力なエンジンブレーキを掛けたような強い減速が発生します。

e-Pedal機能はブレーキの負担も軽減させることができ、ワンペダルでドライブ可能と思われますが、慣れるまではギクシャクとした動きとなり易く、車を停止させるには気を使いそうです。

パワーアップされたモーターは、0回転から直ぐに立ち上がるトルク特性のために、アクセルを深く踏み込むと、低速からでも鋭い加速を見せます。

その加速は1,500kgの車体が、軽量スポーツカーのように軽く感じられる走りで、ガソリンエンジンとは違う反応の速さがあります。

室内はエンジンを搭載しないために、その振動や音が伝わることの無い静かさや、変速ショックの無いシームレスな空間なのですが、路面が少しでも荒れた状態となると、ロードノイズの侵入が気になります。

EVのメリットを生かすために、静粛性には力を入れたのは感じ取れますが、この部分ではタイヤ特性を含めて、もう少し煮詰めて欲しかったところです。

乗り心地は50扁平率タイヤを感じさせない、マイルドな振動の伝わり方で、助手席やリアシートに乗る人にも納得出来る仕上がりとなっています。

新型「リーフ」はスタイリッシュになり、先代のCMではゼロ発進競争をするなどで、スポーティーテイストの車との思いがありましたが、試乗してみるとファミリーユースにも使える、優しさを備えたハイパワーなEVとして造られていました。

今回試乗した「リーフ」G は、プロパイロット、プロパイロットパーキングなどが標準装備され、メーカー希望小売価格3,990,600円となっています。

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