北米市場を中心に世界で販売台数を競う、トヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」は、ライバル関係にありますが、この両車の戦いの歴史は長く20年を超える競争相手です。
戦いの火ぶたは「RAV4」が1994年に登場した翌年の1995年に、「CR-V」が投入されたことにより始まります。
トヨタはこれまでと違う4WD車として都市型の「RAV4」を発売し、スタイリッシュなスタイルと軽快なフットワークで、4WDの観念を打ち破ることに成功します。しかし、スタイルを優先させたボディは室内が狭く、リアシートの実用性は著しく損なわれていました。
ホンダは同じ都市型4WDコンセプトの車として、大型のボディで室内空間を確保した「CR-V」を登場させます。
室内が広い「CR-V」は多くの支持を集めることに成功し、また価格も「RAV4」と同程度だったため、当時のSUVブームと相まってヒット作となり、初代モデルでの対決は「CR-V」が「RAV4」に勝利します。
続く2代目は「RAV4」が2000年「CR-V」は2001年に登場します。
「RAV4」は初代の反省を活かし2代目では、ボディを拡大し室内を広くしたモデルを登場させます。
しかし、「CR-V」も初代よりさらに室内を広くし、使い勝手の良い車へと進化したため、「RAV4」の拡大策は大きなアドバンテージとはならず、またしても「CR-V」の後塵を拝することになります。
3代目は「RAV4」が2005年「CR-V」は2006年に、両車ともにさらにボディサイズを拡大させミドルクラスのSUVとして登場します。
この頃になると国内でのSUV人気は下降気味となり、海外市場を意識した大型のボディがさらに「RAV4」と「CR-V」の販売台数減少を招きます。
そのため、両モデルの国内での争いは次第に沈静化し、海外での展開に軸足を移して行くことになります。
「RAV4」は4代目の国内投入を見送り2016年に販売終了を発表し、「CR-V」は2011年に4代目を国内に登場させましたが、同じく2016年に国内での販売を終了します。
しかし、世界的にSUVの人気は高まり続け、国内でも底堅い支持を集めていることから、5代目となる現行モデルの回帰を発表します。
国内でも再び相まみえることとなった、「RAV4」と「CR-V」を比較し、両モデルの違いを確認してみます。
「RAV4」「CR-V」のスペックを比較
カタログスペックでは「RAV4」のHYBRID G、「CR-V」はEX・Masterpiece(4WD)を比較しています。
「RAV4」「CR-V」のボディはほぼ同サイズ
RAV4 HYBRID G | CR-V HYBRID EX・Masterpiece(4WD) | |
全長(mm) | 4,600 | 4,605 |
全幅(mm) | 1,855 | 1,855 |
全高(mm) | 1,685 | 1,690 |
ホイールベース(mm) | 2,690 | 2,660 |
最低地上高(mm) | 190 | 200 |
アプローチアングル | 18.0° | 17.7° |
デパチャーアングル | 20.5° | 17.9° |
最小回転半径(m) | 5.5 | 5.5 |
全幅が「RAV4」と「CR-V」は同じで、全長と全高は「CR-V」がやや勝っていますが、ほぼ同じと言えるサイズです。
ホイールベースは「RAV4」が長く、最低地上高は「CR-V」が高くされていますが、アプローチアングル、デパチャーアングルともに「RAV4」が優れています。
最小回転半径は「RAV4」「CR-V」同じ性能です。
エンジンパワーは排気量の大きい「RAV4」が「CR-V」を上回る
RAV4 HYBRID G | CR-V HYBRID EX・Masterpiece(4WD) | |||
エンジン | 排気量(L) | 2.5 | 2.0 | |
最高出力(PS/rpm) | 178/5,700 | 145/6,200 | ||
最大トルク(kgf・m/rpm) | 22.5/3,600~5,200 | 17.8/4,000 | ||
モーター | フロント | 最高出力(PS) | 120 | 184/5,000-6,000rpm |
最大トルク(kgf・m) | 20.6 | 32.1/0-2,000rpm | ||
リア | 最高出力(PS) | 54 | - | |
最大トルク(kgf・m) | 12.3 | - | ||
燃料消費率km/L(WLTC) | 20.6 | 20.2 | ||
車両重量(kg) | 1,690 | 1,700 |
エンジンの排気量が大きい「RAV4」は、最高出力、最大トルクで「CR-V」に勝ります。しかし、モーターの最高出力は「CR-V」が大きく、最大トルクはほぼ同じ性能です。
燃費ではやや「RAV4」が良い性能で、若干ですが車両重量も「RAV4」が軽くなっています。
E-Four駆動の「RAV4」従来型4輪駆動の「CR-V」
RAV4 HYBRID G | CR-V HYBRID EX・Masterpiece(4WD) | ||
サスペンション | フロント | マクファーソンストラット | マクファーソンストラット |
リア | ダブルウィッシュボーン | マルチリンク | |
ブレーキ | フロント | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
リア | ソリッドディスク | ソリッドディスク | |
駆動方式 | E-Four | 4WD | |
トランスミッション | 電気式無段変速 | 電気式無段変速 | |
タイヤサイズ | 225/60R18 | 235/60R18 |
サスペンションは「RAV4」「CR-V」ともに4輪独立で、「RAV4」はリアにダブルウィッシュボーンを採用し、「CR-V」は室内のスペース確保に有利で、設計の自由度が高いマルチリンクを採用します。
「RAV4」はリアにモーターを備えるE-Four方式の4輪駆動システムを搭載し、「CR-V」はモーターのパワーを、プロペラシャフトで後輪に伝える従来型の4WDシステムです。
タイヤは「CR-V」が「RAV4」よりワンサイズ大きいものをチョイスしています。
室内の広さは「CR-V」が「RAV4」をややリード
RAV4 HYBRID G | CR-V HYBRID EX・Masterpiece(4WD) | ||
室内 | 長さ(mm) | 1,890 | 1,970 |
幅(mm) | 1,515 | 1,550 | |
高さ(mm) | 1,230 | 1,230 |
室内の高さは「RAV4」「CR-V」ともに同じで、長さと幅は「CR-V」が勝ります。
エッジを強調する「RAV4」面の張りで勝負する「CR-V」
試乗では「RAV4」がHYBRID G、「CR-V」はEX・Masterpiece(FF)を比較しています。
「RAV4」は少し前に出たフロントグリルなど、多くの凹凸をつけたフロントが特徴的で多くのラインが複雑に絡み合うデザインです。
「CR-V」はバンパーからフェンダーへと、ボリュームのある面で構成し、バンパーのプロテクションガードがタフなイメージを演出します。
「RAV4」は大きな開口部を上下ダブルに配置することで、特徴のあるフロントを作り出し、トヨタ車に共通する顔に仕上げています。
「CR-V」はソリッドウイングフェイスと呼ぶ、メッキを配したフロントグリルとヘッドライトを繋げたデザインが、ホンダ車の顔を主張します。
「RAV4」は先代とは全く違うステーションワゴンのようなスタイルへと変わり、「CR-V」は先代からのイメージを引き継ぐグラマラスなボディラインです。
「RAV4」は直線的にウェストラインを最後まで走らせ、「CR-V」は最後のクォーターウィンドで跳ね上げ変化をつけています。
「RAV4」のリアスタイルは控えめなメッキパーツに、大きなスキッドプレートが備わり、「CR-V」はL字型の大きなコンビネーションランプと、横に伸びたメッキガーニッシュが特徴的です。
バックドアは「RAV4」が平面的な面で構成し、「CR-V」は曲線を使い丸みを持たせた形状としています。
なお、バックドアガラスは「RAV4」が「CR-V」より強い傾斜角をつけています。
「RAV4」はハイブリッドシステム専用に開発された、高効率の2.5Lダイナミックフォースエンジンを搭載し、リアにモーターを備えるE-Four方式の4輪駆動システムを採用しています。
「CR-V」は基本的な駆動をモーターが担う、2モータースポーツハイブリッドのi-MMDを搭載し、2.0Lのエンジンは主に発電用として使われます。しかし、エンジンの効率が高まる高速走行では、直接車輪の駆動を行いパワーを発揮します。
「RAV4」はオンロード性能を重視したSUV用タイヤ、ダンロップグラントレックPT-30を履き、「CR-V」はコンフォート性能も追求したSUV用タイヤ、ブリヂストンデューラーH/Lが装着されます。
ホイールは切削加工を施した「CR-V」が凝ったデザインで、「RAV4」はやや単純な形に見えます。
シンプルなインテリアの「RAV4」加飾し質感を追求する「CR-V」
「RAV4」は水平基調の直線でインパネをデザインし、「CR-V」は助手席に向け緩やかに下げる形です。
また、インパネセンター部分も「RAV4」は室内側に出ないフラットに近い形状ですが、「CR-V」はセンターを張り出させ、運転席と助手席を分けるような形にしています。
「RAV4」にはポジションを切り替えるセレクトレバーが装備されますが、「CR-V」はスイッチの切替でポジションをセレクトしレバーレスとする仕様です。
メーターは「RAV4」「CR-V」ともに、カラーグラフィックを用い、色鮮やかに多くの情報をパネル内に表示します。
視認性ではスッキリとまとめられた、「RAV4」のメーターが確認し易く、アメリカンテイストでデザインされた「CR-V」は、ややスマートさに欠け瞬間の認知性では劣る印象です。
インパネは「RAV4」がソフトパッドを使い本物のステッチを入れ、「CR-V」はシボ加工のプラスチックにダミーのステッチで、木目調パネルを使います。
「RAV4」は飾らない質感の高さを追求し、「RAV4」は木目調のパネルで変化をつけ、質感を高めようとしています。
シートは「RAV4」が合成皮革「CR-V」は本革仕様です。「RAV4」がツルツルとした硬めの感触で、「CR-V」は柔軟性のある柔らかい触感です。
リアシートは「RAV4」「CR-V」ともに十分な広さがあり、リラックスできる空間を確保していますが、シートの下にはバッテリーが収まるため、両モデルともに座面に底づき感があります。
スペックでは「CR-V」が「RAV4」をややリードしていますが、両車の室内の広さはほぼ同じで明確な差は感じられません。
ラゲッジスペースはVDA法で「RAV4」が542L、「CR-V」は499Lの容量です。「RAV4」は長さと幅が「CR-V」より大きく感じられ、また開口部も広いため使い勝手でも優れています。「CR-V」はラゲッジの深さで「RAV4」を上回ります。
躍動感の「RAV4」ラグジュアリーな「CR-V」
「RAV4」と「CR-V」を比べると、「RAV4」はエッジの立った直線的なラインで躍動感を生み出し、「CR-V」は張りのある面構成でボリュームを感じさせるスタイリングです。
これにより「RAV4」は若さのあるアクティブなイメージを演出し、「CR-V」は落ち着きのあるラグジュアリーな雰囲気を与えます。
また「RAV4」はウィンドモールなど、メッキを多く用いる「CR-V」と比べると、光り物の加飾が極端に少なく、実用車的な使う車を感じさせる「RAV4」と、ラグジュアリーな雰囲気が漂う「CR-V」の違いをみせます。
室内に乗り込むと「RAV4」は高さを抑えたインパネが、前方への視界を良好にし、平らなボンネットは車幅の感覚を掴み易くしています。
さらに低く抑えたウィンドラインは開放感を作り出すとともに、周囲の確認を容易にしており、ミドルクラスの大きさを感じさせない見切りの良さがあります。
「CR-V」は高さのあるメーターフードや、張り出したセンターのインパネなどで、セダンから乗り換えても違和感のない、包み込むような室内を作り出しています。
フロントウィンドウ越しの視界も、両端が大きく持ち上がったボンネットが常に映り、セダンからの乗り換えでも違和感が少なくSUVを強く意識させません。しかしこれが、車を必要以上に大きく感じさせ車幅の感覚を掴み難くしています。
また、セレクトレバーのないセンターインパネは、過剰なまでの大きさがあり、スイッチの配置に対しての隙間が多く、スッキリとしているのですが大味に見えるデザインです。
シートは「RAV4」「CR-V」ともに電動でアジャストされ、「RAV4」が合成皮革「CR-V」は本革の表皮が使われます。
質感は「CR-V」の本革仕様が高く滑らかな触感で、座面が長く大腿部のサポートにも優れています。ただ、シート全体の感触は「RAV4」のシートが、体にフィットする形状で収まりが良くホールド性が高く感じます。
実力が伯仲する走りは「RAV4」が「CR-V」をややリード
走りでは「RAV4」リアにモーターを備え、エンジンパワーが大きい「RAV4」に余裕が感じられ、「CR-V」をやや上回る性能を発揮します。
熟成が進むTHS-Ⅱは2.5Lの新型エンジンと、パワーアップされたリアモーターの力で、負荷の大きい発進加速時や、急な踏み込みに対する反応が早く、パワフルで素早い加速はこれまでのハイブリッドとは違う力強さです。
さらに、4輪に掛かるパワーを細かく制御するE-Fourは、オンロードでも効果を発揮し、曲がりの深いカーブでもフロントが内に入り、素直なコーナリングはSUVを意識させません。
「CR-V」は2モーター仕様のスポーツハイブリッドが、気持ちの良い走りをみせ、頼もしい加速は184PSのモーターパワーをみせつけます。
非常にスムーズなi-MMDは、モーターからエンジンへの切替がシームレスで、スマートな走りを展開し、アジャイルハンドリングアシストを備えるコーナリングは、「RAV4」に劣らず素直な回頭性です。
しかし、長い急な坂道で「CR-V」は「RAV4」よりボディが重く感じることがあり、エンジンが活躍する領域に入ると、排気量の差が表れてしまいます。
足回りは両車の違いが良く表れており、「RAV4」の硬めのサスペンションは、悪路にも入れるような軽快な動きをみせ、フラットで締まった乗り心地に仕上げられ、「CR-V」のソフトなサスペンションは、高級なセダンに匹敵するしなやかなで上質な乗り心地です。
また、「RAV4」「CR-V」は室内の静粛性においても性格が明確に分かれ、エンジンが始動すると鼓動が伝わる「RAV4」は、ワイルドな力強い印象を与え、アクティブノイズコントロールを装備した「RAV4」は、ハイブリッドの静かさを追求しています。
「RAV4」「CR-V」装備の比較
RAV4 HYBRID G | CR-V HYBRID EX・Masterpiece(4WD) | |
ヘッドランプ | Bi-Beam LED | LED(インラインタイプ) |
フォグランプ | ハロゲン | LED |
コーナリングランプ | - | アクティブLED |
ドアミラー | ヒーテッド+足元照明 | 親水/ヒーテッド |
フロントウィンドガラス | UVカット/高遮音性 | IRカット/UVカット/遮音性+熱線 |
フロントドアガラス | UVカット | IRカット/スーパーUVカット+撥水 |
リアドア/リアクォーター/テールゲートガラス | UVカット | 高熱線吸収/UVカット |
テールゲート | パワー式(ハンズフリーはオプション) | ハンズフリー式 |
電動サンルーフ | オプション | 標準装備 |
ステアリングヒーター | 標準装備 | - |
ドライブセレクター | シフトノブ式 | スイッチ式 |
運転席ニーエアバッグ | 標準装備 | - |
エアコン | 左右独立フルオート+S-FLOW | 左右独立フルオート+プラズマクラスター |
リアヒーターダクト | - | 標準装備 |
アクティブノイズコントロール | - | 標準装備 |
シート | 合成皮革 | 本革 |
パワーシート | 運転席のみ | 運転席/助手席 |
運転席ランバーサポート | 2ウェイ | 4ウェイ |
フロントワイパー | ウオッシャー連動時間調整式 | 車速連動雨滴検知式 |
USBポート | フロント2×リア2 | フロント1×リア2 |
スピーカー | 6 | 8 |
ドライバー注意力モニター | - | 標準装備 |
ナビゲーション+ETC | オプション | 標準装備 |
DCM(SOSコール) | 標準装備 | - |
装備はハンズフリー式のパワーテールゲートや、助手席のパワーシート、電動サンルーフ、本革シート、ナビゲーション+ETCを標準で備える「CR-V」が充実しており、ウィンドガラスも多くの機能をもちます。
「RAV4」はステアリングヒーター、運転席ニーエアバッグ、DCMを備えるのが有利な部分です。
「RAV4」「CR-V」の予防安全性能を比較
RAV4 Toyota Safety Sense | CR-V honda SENSING | |
システム | 単眼カメラ+ミリ波レーダー | 単眼カメラ+ミリ波レーダー |
歩行者認識 | 昼・夜 | 昼のみ昼・夜 |
自転車認識 | 昼のみ | 昼のみ |
対車両衝突回避 | 自車速度10km/h以上(速度差50km/h以下) | 自車速度5km/h以上(速度差5km/h以上) |
対歩行者衝突回避 | 自車速度10~80km/h(速度差40km/h以下) | 自車速度5km/h以上100km/h以下(速度差5km/h以上) |
車線維持機能 | 標準装備レーン中央をキープ | 標準装備レーン中央をキープ(65km/h以上) |
車線逸脱抑制 | 標準装備(50km/h以上) | 標準装備(60~100km/h) |
歩行者事故低減ステアリング | - | 標準装備(10~40km/h) |
レーダークルーズコントロール | 標準装備(全車速追随型) | 標準装備(全車速追随型 |
ヘッドライトコントロール | オートマチックハイビーム | オートマチックハイビーム(30km/h以上) |
標識認識機能 | 標準装備 | 標準装備 |
パーキングサポートブレーキ(静止物) | 標準装備(前進後進) | - |
パーキングサポート(後退時接近車両) | 標準装備(警報+ブレーキ) | - |
急発進抑制 | 標準装備(前・後進) | 標準装備(前進のみ) |
ブラインドスポットモニター | 標準装備 | 標準装備 |
「RAV4」と「CR-V」のシステムはどちらも単眼カメラ+ミリ波レーダーの組み合わせです。
「RAV4」の Toyota Safety Senseは夜間でも歩行者を検知できるところが、「CR-V」の honda SENSINGに比べると優れています。「CR-V」のhonda SENSING も夜間の歩行者を認識します。
対車両、対歩行者衝突回避では「CR-V」のhonda SENSINGが、「RAV4」のToyota Safety Senseよりやや性能が高く、歩行者事故低減ステアリングが備わるのも有利な部分です。
しかし、「CR-V」のhonda SENSINGには、パーキングサポート機能がなく、急発進抑制も前進のみとなるなど、「RAV4」のToyota Safety Senseと比べると見劣りします。
予防安全性能の総合力では「RAV4」のToyota Safety Senseが、豊富な機能と高い対応力で「CR-V」のhonda SENSINGを上回っています。
「RAV4」「CR-V」のメーカー希望小売価格
RAV4 HYBRID G | CR-V HYBRID EX・Masterpiece(4WD) | |
メーカー希望小売価格 | 3,817,800円 | 4,361,040円 |
メーカー希望小売価格は標準装備の状態で「RAV4」が「CR-V」より、543,240円安い設定です。
装備を追加した「RAV」と「CR-V」の価格
「RAV4」と「CR-V」のメーカー希望小売価格は、大きな差がありますが、両モデルには標準装備の内容にかなりの違いがあります。
そこで「RAV4」にオプションを追加し「CR-V」の装備に近づけ価格を比較してみます。
RAV4 HYBRID G | CR-V HYBRID EX・Masterpiece(4WD) | |
ハンズフリー式テールゲート | 16,200円 | 標準装備 |
電動サンルーフ | 140,400円 | 標準装備 |
ナビゲーション | 239,760円(9インチ) | 標準装備(7インチ) |
ETC | 24,840円 | 標準装備 |
合計価格 | 4,239,000円 | 4,361,040円 |
「RAV4」にハンズフリーとなるテールゲート、電動サンルーフ、ナビゲーション、ETCを追加しても「CR-V」が122,040円高い価格です。
使う楽しさなら「RAV4」ゆとりと静かさなら「CR-V」
「RAV4」と「CR-V」は同じミドルサイズのSUVですが、5代目となった現行モデルは違う方向を目指した車となっています。
「RAV4」はワイルドで悪路を走るイメージを前面に押し出し、若さを感じさせるスタイリングは、これまでよりも若年層にアピールするSUVです。
そのため内装もシンプルで飾り気のないインテリアは、使い込む車の感覚で仕上げられ、実用車の雰囲気が漂います。
「CR-V」は張りのあるボディがミドルクラスの豊かさを表現し、室内の加飾と多くの装備は豪華な都市型SUVを目指し仕上げられ、静粛性の高さもこれを後押ししています。
ミドルクラスのSUVを遊ぶための道具として考えるなら「RAV4」がおすすめで、見切りの良い運転のし易さも大きな魅力です。
しかし、落ち着いてゆったりと静かに乗るなら「CR-V」が良い選択で、静かさとスムーズさはクラスに相応しいゆとりを感じさせます。