スバル新型「フォレスター」試乗してみた(2018/7FMC)

スバル「フォレスター」が6年ぶりにフルモデルチェンジを行い、5代目となる新型モデルが登場しました。

エクステリアは次世代スバルのフィロソフィー、「ダイナミック×ソリッド」を基にデザインされ、先代のイメージを色濃く残すキープコンセプトのスタイリングです。

ボディサイズは先代より全長+30mm、全幅+20mm、ホイールベース+30mmと拡大され、車の骨格となるプラットフォームは5代目「インプレッサ」と同様の、新世代スバルグローバルプラットフォームを採用し、操縦性と乗り心地を大きく向上させています。

また、パワーユニットは2.5Lガソリンエンジンと、「フォレスター」初となるハイブリッドシステム「e-BOXER」を導入し、燃費性能と走行性能の両立を図っています。

新型「フォレスター」のグレードは、ベースモデルの“Touring”に、豪華装備とした“Premium”、アウトドア志向のアクティブな“X-BREAK”、ハイブリッドシステムのe-BOXERを搭載する“Advance”の4タイプで構成されます。

今回、試乗したのはハイブリッドシステムe-BOXERを搭載する“Advance”です。

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新型「フォレスター」“Advance”のスペック

全長(mm)4,625
全幅(mm)1,815
全高(mm)1,715
ホイールベース(mm)2,670
最低地上高(mm)220
車両重量(kg)1,640
最小回転半径(m)5.4
燃料消費率km/L(WLTC)14.0
サスペンションストラット
ダブルウィッシュボーン
ブレーキベンチレーテッドディスク
ベンチレーテッドディスク
ディスク径/ポッド数17インチ/2ポッド
エンジン(2.0L)最高出力(PS/rpm)145/6,000
最大トルク(kgf・m/rpm)19.2/4,000
モーター最高出力(PS)13.6
最大トルク(kgf・m)6.6
トランスミッションCVTリニアトロニック

キープコンセプトで力強さを表現したエクステリアデザイン

スバルがモダンキュービックと表現する四角いフォルムは、先代のイメージを踏襲する顔つきです。Cシェイプのポジションランプが、新世代のスバル車であることをアピールします。

ボンネットフードの左右の大きな膨らみが、SUVらしい力強さを感じさせます。

テールゲートの開口部をボディの幅に合わせ、リアフェンダーのパネルは極端に薄くされています。

ベルトラインはリアのクォーターウィンドで跳ね上げ躍動感を出し、リアホイールアーチの膨らみはボリュームを感じさせます。バンパーとサイドクラッティングが、シルバーに加飾されるのは“Advance”のみです。

リチウムイオン電池でモーターを駆動し、アシストを受けるFB20型エンジンは、2.5Lエンジンと同等のパワーを達成したとされています。

タイヤは225/55R18サイズで、ブリヂストンデューラーHPのSUV用タイヤが装着されています。

加飾を加え質感を高めたインテリア

インパネは「インプレッサ」からの流れを汲むデザインですが、加飾が加えられ質感が高められています。

センターコンソールが高くなりコックピット感覚を強めています。アルミパッド付のスポーツペダルは標準装備です。

“Advance”の標準シートはファブリック/トリコット+合成皮革にシルバーステッチですが、試乗車にはオプションの、シルバーステッチの入る本革ブラウンシートが装着されています。

リアシートはホイールベースが伸びたため、膝元のスペースが拡大し、先代よりリラックスした姿勢で座ることができます。

センターコンソール後部には、リアシート用の空調吹き出し口、ヒータースイッチ、USB電源が設置されます。

ラゲッジスペースはVDA法509L(Advance)の容量で、カーゴサイドフック、DC12V電源ソケットが備わります。テールゲートの開口部が広く優れた使い勝手のフロアは、広さは十分にありますが高さ(深さ)が足りない印象です。

ラゲッジフロアの下には小さな収納ボックスを備えます。

無骨なエクステリアと造り込まれたインテリア

セピアブロンズ・メタリックの新型「フォレスター」と対面します。

四角いキュービックフォルムは、無骨な印象ですが力強さを感じるSUVのスタイルで、ボディは先代より拡大された数値以上に大きくみえます。

簡易ハイブリッドのe-BOXERを積む“Advance”は、サテンメッキのドアミラー、メッキのフロントグリル・ドアハンドル、シルバーのフロント・リアバンパー・サイドクラッティングなどの加飾が施されグレードの独自性を打ち出しています。

しかし、フロント・リアバンパー・サイドクラッティングに使われるシルバーの色合いが、安っぽく感じられ、いかにもプラスチックに塗りましたと見える仕上がりが少々残念です。

ドアを開け室に乗り込むと試乗車には、オプションのシルバーステッチが入る本革ブラウンシートが装備され、渋めのカラーは落ち着いた雰囲気を作り出しています。

「フォレスター」のインパネは「インプレッサ」と基本的に同じですが、加飾を増やし作り込まれたデザインは、質感を向上させワンランク上の車に仕上げています。

走りの質を高めたリニアなハンドリング

パワーシートを調整しポジションを合わせると、車両感覚を把握し易い良好な視界が広がります。水平に近いベルトラインは退屈な印象をもちますが、周囲を確認する安全視界の確保には大きく貢献しています。

このあたりは一次安全性を重視するスバルらしく、カッコ良さよりも車の本質を追求する、質実剛健な車造りが窺えます。

セレクトレバーをDポジションに入れスタートすると、硬質な感覚が体に伝わりボディ剛性が高まっていることがわかります。これは、足回りが硬めにされていることにも起因していますが、それを受け止める車の動きからも窺い知れます。

小径のステアリング操作に機敏に反応するフロントは、曖昧な部分が少なく切れば切った分だけ、戻せば戻した分だけの動きをみせ、ドライバーの意思を忠実に反映させます。

また、このフロントの動きを支えるリアタイヤの接地感も高く、リアサスペンションが安定し路面を捉えカーブを曲がる印象です。

e-BOXERと名付けられたハイブリッド2.0Lエンジンの走りは、パワフルではありませんが必要にして十分な加速力があり、街中では力不足を感じることはありません。

モーターのアシストがない高速域になると、加速力の持続に不満が出そうですが、それ以外の場面では、ハイブリッドの特性を活かしたスムーズなドライブが可能です。

乗り心地は硬めの足回りのため、フラットでドライな印象ですが、不快にさせるものではなく、腰のある乗り心地で乗員を支える感覚です。

先代と代わり映えのしないエクステリアが、大きな話題となっている新型「フォレスター」ですが、作り込まれたインテリアと確かな走りは大きく進歩し、走りのミドルクラスSUVとして熟成が進んでいます。

今回、試乗したe-BOXERを積む“Advance”のメーカー希望小売価は3,099,600円です。

新型「フォレスター」のおすすめグレードを考えたのはこちらの記事です。

スバル新型「フォレスター」おすすめグレードを考えてみる | tatumiの車探訪記
スバル「フォレスター」がフルモデルチェンジを行い、5代目となる新型モデルが登場しました。この5代目となる新型「フォレスター」の装備を点検し、おすすめとなるモデルを考えてみます。新型「フォレスター」のグレードはTouring、Premium、X-BREAK、Advanceの4タイプで構成されます。
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