スズキ「ハスラーJスタイルⅡ」試乗してみた

新鮮さは薄れたがボディスタイルの魅力は健在

スズキの「ハスラー」は、軽のSUVとしてこれまでに無いジャンルを切り開いた車です。

エクステリアデザインは、オフロードRVのワイルドに感じさせる部分と、玩具ぽっさを上手く融合させ軽自動車のサイズにまとめています。

加えてインテリアも大胆な色使いで楽しさを演出し、「ハスラー」の持つ独特の魅力を作り上げています。

「ハスラー」は通常ラインアップされるモデルの他に、特別仕様車の「Jスタイル」を発売しており、今回は「Jスタイル」の第2弾モデルとなる「JスタイルⅡ4WD」に試乗を行いました。

「JスタイルⅡ」は、通常モデルでラインアップされるトップグレード「X」と「Xターボ」に、特別装備が追加されたモデルとなっています。

専用の装備でシックに落ち着きをみせる「JスタイルⅡ」

HUSTLERアルファベットエンブレムに、専用のメッキフロントグリルとなっており、加えて専用のバンパーガーニッシュにLEDフォグランプが装備されます。

性能評価の高いデュアルカメラブレーキサポートを標準で装備しています。

ドアハンドルがメッキとなりJSTYLEエンブレムが装着されます。

リアパンパーも専用のガーニッシュとなっています。

デビューより年月が経ち、新鮮さは幾分薄れてしまいましたが、独特の存在感を見せるボディは健在です。

「ハスラー」はカラフルなダッシュボードパネルが特徴でしたが、「JスタイルⅡ」ではブラックの専用インテリアとなり、シックで落ち着いた雰囲気になっています。

シンプルなメーターパネルは大型のスピードメーターを中心に、各種ウォーニングランプが外側に表示され、メーター下部はマルチインフォメーションディスプレイとなっています。

フルオートエアコンにはナノイーが搭載されます。全方位モニター付メモリーナビゲーションはオプション設定です。

標準で装備される運転席、助手席シートヒーターの助手席側スイッチは、隠れたような場所にあり操作性は今一つです。

ヒルディセントコントロールとグリップコントロールが4WDには標準で装備されます。

レザー調&ファブリックのシート表皮に、ドアトリムもブラックパールと専用色の仕様となり黒でまとめられています。

ラゲッジスペースは、リアシートを最も後ろへ下げた状態では、手荷物を乗せる程のスペースしかありません。

Sエネチャージを搭載するR06A型エンジンは、最高出力52PS/6.500rpm、最大トルク6.4kg・m/4.000rpmのスペックとなっています。

タイヤサイズは165/60R15で、タイヤはダンロップエナセーブが専用のホイールに装着されています。

4WDの操縦性はやや安定感を欠く走り

シックに黒でまとめられたインテリアの「JスタイルⅡ」のシートに収まってみます。

「ハスラー」はカラフルなカラーインテリアが特徴の車でしたが、黒でシックな色合いの「JスタイルⅡ」のインテリアも、「悪く無いな」と思わせる落ち着きのある作りとなっています。

他にはチタンシルバー色を、エアコンガーニッシュ・ルーバーリング、ステアリングガーニッシュ、スピーカーリングに使い渋くインテリアを引き締めています。

メーター下部に表示される、マルチインフォメーションのシフト位置表示が、他の情報が表示された後に表示されタイムラグを感じさせます。

直接シフトレバーのポジション位置で、確認すれば良いことなのですが、メーター内に表示されるのに慣れていると最初は若干戸惑います。

乗り心地は2WDのリアが軽くて、ヒョコヒョコとした乗り心地から、4WDは落ち着きのあるシットリとした乗り心地になっています。

要因は2WDの車両重量800kgに対して、4WDは850kgと重くなっており、この重量の差が乗り心地に影響を与えています。

Sエネチャージ搭載のため、アイドリングストップからの静かな出足も大きな美点の一つとなっており、信号待ちでのアイドリングストップコントロールも、人の感性に近い細やかな制御に感じられます。

ステアリングは本革巻となっていますが、やや滑り易いように感じられます。

気になるのは4WDの操縦安定性です。

「ハスラー」の4WDシステムは、ビスカスカップリングを使ったフルタイム4WDで、基本はFF車走行としながらも、フロントタイヤが空転すると、リアへ自動で駆動力を配分する仕様となっています。

この4WDシステムを備えた「ハスラー」のハンドリングは、コーナーを曲がって行くと途中からインに切れ込む挙動を示します。

電子デバイスを装備しているので、追い込んで行っても急にスピンなどはしないと思われますが、安定感に欠けるハンドリングです。

さらに、路面の凹凸に敏感に反応して挙動が乱れ直進性が悪くなります。特に、片輪側だけに路面の凹凸の影響を受けるとこの傾向が顕著に現れます。

低いスピード域ならさほど問題とはならないのですが、スピードが上がって行く領域でこの挙動が出ると、ステアリングを持つ手に緊張が走ります。

今回試乗した感じからすると、オンロードでの4WDはあまりお勧め出来ません。2WDに比べると明らかに操縦安定性が劣ります。

それでも4WDが必要なユーザーの方は、「ハスラー」4WDの挙動が許せる範囲であるか、試乗で確かめられる事をお勧めします。

アプローチアングル28°、デパーチャーアングル46°と悪路におけるクリアランスは、非常に高い数値を持っているので(イグニスのアプローチアングル20.0°、デパーチャーアングル38.3°)、4WDのオンロードでのこの操縦性は少々残念です。

(ちなみにダイハツキャストアクティバのアプローチアングルは22°、デパーチャーアングルは49.5°となっています。)

シックで落ち着きのあるインテリアを纏う「ハスラーJスタイルⅡ」は、これはこれでアリなのではないかと思われます。

「ハスラー」の「エクステリアデザインは好きだけど、カラフルなインテリアはどうも」と思うユーザーも確実に存在する筈です。

「JスタイルⅡ」は、そのようなユーザーの声に答えた車の投入となっています。

「JスタイルⅡ」4WDのメーカー希望小売価格は1.643.760円となっており、今回の試乗車の場合は2トーンルーフ仕様+43.200円、全方位モニター付メモリーナビゲーションが+127.440円、合計1.814.400円のメーカー希望小売価格となっています。

「ハスラー」に特別仕様車“FリミテッドⅡ”登場です。

https://kuruma-kau.net/suzuki-hustler-flimited2/

「ハスラー」に特別仕様車“JスタイルⅢ”登場です。

スズキ「ハスラー」特別仕様車 “JスタイルⅢ”登場 | tatumiの車探訪記
スズキ「ハスラー」に特別仕様車Jスタイル第3弾“ JスタイルⅢ”が登場しました。「ハスラー」“JスタイルⅢ”は「ハスラー」のトップグレードにあたる、“Xターボ”、“X”をベースに特別な装備を追加した仕様車となっています。ボディカラーを全て2トーンカラー仕様で構成し、ルーフトップには初となるカラーも採用しています

「ハスラー」のお勧めグレードを考えたのはこちらの記事です。

スズキ「ハスラー」に特別仕様車 Fリミテッド登場 | tatumiの車探訪記
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