トロロッソ・ホンダテスト快走の要因

トロロッソ・ホンダのバルセロナテストは、好調にプログラムを消化し終了しましたが、この成功を支えたのは、いくつかの要因が考えられます。

期待される2018年F1GP開幕戦オーストラリアが迫る中、トロロッソ・ホンダのバルセロナテストを振り返ってみます。

2018年仕様F1ホンダエンジンの進歩

バルセロナで走り始めたトロロッソ・ホンダは、初日より高い信頼性を発揮し93周を走破し、8日間のトータルでは、822周の周回を重ねチーム3位の記録を残しています。

エンジン設計を変更し1年が経過したことで、各部への理解が進みオフシーズンでの開発が、順調に進んだことを裏付けています。

2017年シーズンもトラブルに苦しめられましたが、シーズン終盤では安定した走りをみせるようになり、アップデートでエンジンが、確実に進化していることを窺わせていました。

これはあくまでも推測ですが、2018年テストでトロロッソに積まれ、快走したホンダエンジンの信頼性は、2017年シーズン後半には完成していたのではと思われます。

スペック4エンジンは現場へ投入する準備は整っていたが、マクラーレンとの決別が決まったために、その計画を取り止め、来シーズンはライバルとなるマクラーレンに、新しい技術を取り入れたエンジンを、見せる必要はないと判断し、スペック3のままジーズンを終えたのでしょう。

トロロッソチームのホンダへの理解

トロロッソF1チームは、イタリアで小規模な人数で運営されており、代表となるフランツ・トストは、ラルフ・シューマッハのマネージャーとして、1年間日本に滞在した経歴がある人物です。

この経験からチームスタッフに、日本人のメンタル面での考え方をレクチャーし、チーム全員がホンダを理解できるように、コミュニケーション能力を高めるミーティングを行っています。

この結果トロロッソとホンダは、短期間の内に互いに刺激し合い、忌憚のない意見をぶつけ合う、非常に良いパートナー関係を構築することに成功しました。

またトロロッソはF1の世界では弱小チームで、これまでワークスエンジンを積み、ワークス待遇となったことは一度もありません。

エンジンサプライヤーとなる、大きな自動車メーカーからは、相手にされないチームだったので、その待遇は決して良いものではありませんでした。

しかしホンダエンジンを積み、ワークス待遇となった彼らは、これまで暖簾に腕押しで、少しの要望も聞いてもらえなかった立場から、エンジンマッピングの変更など、様々なアイデアを実現できる立場へと変わったのです。

この変化はチームスタッフに、モチベーションを高める効果が生まれることは確実で、今後両者の起こす化学反応が、どのようなものを生み出すのか期待されます。

若き2人のドライバーの安定した走り

2018年F1トロロッソ・ホンダチームのドライバーを務めるのは、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの新人コンビです。

彼らは共に本格的なF1搭乗の経験はなく、22歳のピエール・ガスリーはスーパーフォーミュラ参戦中に、トロロッソからのオファーを受け、2017年のマレーシアGPでF1デビューを果たしています。

28歳のブレンドン・ハートレーは、2017年のアメリカGPよりトロロッソでF1搭乗となり、その後の4レースを戦い、2018年よりフルシーズン参戦となっています。

テストではこの経験の浅い2人の若手ドライバーが、マシンを壊すことなく順調な周回で距離を稼ぎ、レースで重要となる多くのデータを収集することで、チームに貢献しています。

新人の若手ドライバーは、不安定な走りになる場合も多く、テストで良いところを見せようと、無理にタイムを出しに行き、マシンを壊す若さ故の蛮勇をもつドライバーもいる中で、この2人は実にクレイバーで安定した走りをみせています。

テストの意味を良く理解し、巧みなドライビングができる彼らは、レースでの走りにも期待がもてます。

アメリカのインディカーレースから移動してきた、新たなホンダF1の現場トップ田辺豊治は、この2人の新人ドライバーを高く評価しており、大雑把なインディカーレース・ドライバーと比較すると、セッティング変更によるマシンの挙動を、細かく伝えてくれるので、車の状態が把握し易いと太鼓判を押しています。

この優秀な2人のドライバーは、開幕戦に強く良い成績を残すトロロッソを見せてくれそうです。

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