トロロッソ・ホンダ トップ3に次ぐ6番手で予選を通過

2018 F1 バーレーンGPにおいて、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが1’29.329のタイムを記録し、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップ3チームに次ぐ、6番手のポジションで予選を通過しました。

トップ3に次ぐ中団グループは、コンマ数秒でポジションが入れ替わる激しい争いを演じており、その中でもルノー・ワークスは一歩抜きん出た存在と思われていましたが、そのルノー・ワークスを抑えて上位に付けた、トロロッソ・ホンダのパフォーマンスに、周囲は驚きの色を隠せず称賛の声を上げています。

予想もしない結果となった開幕戦オーストラリアGP

開幕戦オーストラリアGPでは、フリー走行からマシンをサーキットに合わせることができず、変えたセッティングは天候も敵にまわり、確証を得ることができないまま臨んだ決勝レースは、ピエール・ガスリーがレース序盤でパワーユニットトラブルでリタイヤ、ブレンドン・ハートレーはスタート直後にミスを犯し最後尾まで脱落、完走はしましたがその後順位を上げることなく最下位でレースを終えました。

オーストラリアでは好成績の実績があるトロロッソでしたが、若い2人のドライバーを上手くアジャストすることができず、最後まで全てが上手く噛み合わないまま終わってしまいました。

また有望な2人の新人ドライバーも、サーキットの特殊性から若さが露呈した形となり、自らのミスで順位を失い苦しい戦いとなりました。

さらに冬のバルセロナテストでは、トラブルなく順調に周回を重ね好調さをアピールしていたホンダにとって、開幕戦でのパワーユニットトラブルは予想外の出来事で、動揺が感じられ深刻な事態となっていました。

トロロッソの新空力パッケージが効果を発揮

開幕戦オーストラリアでのパワーユニットトラブルを受け、臨んだ第2戦バーレーンGPでは、マシンにフリー走行からドライバーは好感触をもち、戦える確信を掴んで行きます。

トロロッソはバーレーンGPに向けて新しい空力パッケージを持ち込み、これをピエール・ガスリーのマシンに搭載し、フリー走行を走らせていました。

この空力パッケージはバーレーンのサーキットにマッチし、ピエール・ガスリーはフリー走行の1回目では7位、2回目では8位のタイムを記録し、トップ10をキープする走りをみせています。

一方のブレンドン・ハートレーは、新空力パッケージの評価のため、開幕戦オーストラリアと同じ仕様でフリー走行の1回目と2回目を走っており、順位は1回目16位2回目は最下位となる20位で終えています。

ハートレーはロングランデータを集めていたとは言え、タイムには大きな差があり、チームは新空力パッケージの有効性を確認したフリー走行1日目となっています。

迎えた2日目フリー走行の3回目では、有効性を確認できた新空力パッケージを、ハートレーのマシンにも搭載し走行を重ねて行きます。

新空力パッケージを搭載したハートレーのマシンは、昨日の最下位から11位へと一気にジャンップアップし、マシンの速さを証明してみせます。

バートナーであるピエール・ガスリーも好調さをキープし、9位のタイムでフリー走行3回目を終え、2人のドライバーがトップ10をキープし予選へと進んで行きます。

周囲を驚かせたトロロッソ・ホンダの予選の速さ

ハートレーは新空力パッケージに慣れるためか、Q1予選が開始されると早々にコースへ入り走行を開始しますが、バードストライクによりフロントウィングが破損し、タイムを縮めることができずピットへ戻って来ます。

再度タックを開始したハートレーは、この時点で10番手のタイムを記録しライバルの動向を待ちます。

ガスリーはQ1予選終了間近になりアタックを開始し、9番手のタイムを出し10番手のハートレーとともに揃ってQ1予選を突破します。

続くQ2予選ではハートレーが自己のベストラップを出す走りをみせますが、0.096秒及ばず11番手でQ2敗退となり予選を終了することになります。

最後の予選となるQ3へと進んだガスリーは、ミスをすることなく渾身のラップを決め、1’29.329を出し6番手となるポジションを獲得し、彼の能力の高さとマシンの仕上がりの良さを証明します。

この予選タイムは、フリー走行3回目のガスリーのラップタイム1’31.438から、2.109秒も短縮したスーパーラップで、マシンの可能性を示す結果にもなっています。

セットアップを助けた豊富なテストデータ

バーレーンではトラブルもなく予選を終了したことで、ホンダはホット一息をついたことでしょう。

日本の HRD SAKURAに送られ、詳細な分析を終えたパワーユニットは、ガスリーのものがMGU-Hとターボトラブルにより、エンジン内部にもダメージを与えていたことが判明し、2基目のパワーユニットを投入することに決定しました。

レースを走り切ったハートレーのパワーユニットでは、MGU-Hとターボにトラブルの兆候は見られませんでしたが、対策を施したMGH-Uとターボに変えガスリーと同じ仕様としています。

予選を終え望外なポジションと謙遜するガスリーは、新空力パッケージはもちろん良いが、それよりも良かったのは、テストで集めた豊富なデータがありこれを元にセッティングを仕上げ、マシンをより良い状態にもって行くことができたと語っています。

オーストラリアのような特殊なサーキットでは、冬のテストで集めたデータが使えず、経験のない2人は不発に終わりましたが、バーレーンのようなパーマネントサーキットでは、速さをみせることに成功し、テストでの走行でのデータを上手く活かしています。

懸念されたホンダエンジンのパワー不足も、予選タイムをみても感じられず2人のドライバーも全く心配ないとコメントしており、このコースでは当面の目標とするルノーエンジンと、遜色のないレベルに達していると考えられます。

またタイヤのグラデーションが、起こり易いとされているトロロッソSTR13ですが、バーレーンでは性能の低下が比較的穏やかで、中断グループではタイヤを気にすることなく戦えそうです。

ここからホンダの反撃が始まるか

フリー走行から予選までは順調な仕上がりをみせ、トップ3に続くポジションを確保したホンダですが、決勝レースでは2台揃っての完走が求められます。

パワーユニットには対策が施され、田辺テクニカルディレクターが、「現在できる限りのことをした」と話す改良エレメントが耐久性を見せる必要があります。

このレースで最後まで走り切り、予選と同じトップ3に次ぐポジションでフィニッシュできれば、ホンダにとって大きな自信となり、エンジンの開発も進み更なるパワーアップも期待できるでしょう。

バーレーンでの決勝レースは、新人ドライバーとマシンが噛み合い始めたトロロッソ・ホンダの、今後のGPシリーズに大きく影響する戦いになりそうです。

期待のできるポジションからスタートする決勝レースは、「ホンダの反撃はバーレーンから始まった」と言える結果を残し、トロロッソ・ホンダにとっての開幕戦と言えるレースを見せてほしいものです。

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