トヨタ「エスティマ ハイブリッド」試乗してみた

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異例の超ロングランモデル「エスティマ」

トヨタの「エスティマ」は初代のモデルが1990年に登場し、卵をイメージさせる丸いスタイリングと、車体フロア下にエンジンを搭載し後輪を駆動するという、ワンボックスカーとしては斬新なアイデアを採用していました。

この初代のモデルは、2代目モデルが2000年に登場するまで、10年間に渡り生産が続けられ、通常5、6年とされているフルモデルチェンジサイクルを超えるロングランモデルでした。

2代目モデルでは、エンジン搭載位置もフロントに移され、駆動方式も前輪駆動方式に変更されました。

現行モデルへと続く3代目は6年後の2006年に登場し、10年目を迎える2016年にはフルモデルチェンジが噂されましたが、6月の改造はマイナーチェンジが行われ、初代を超える超ロングランモデルとなりました。

10年を超えて作り続けられる「エスティマ」の、今回試乗車となったモデルは、ハイブリッド AERAS SMART 7人乗りで、E-Fourと呼ばれる電気式4輪駆動方式を搭載したモデルです。

フロントは近年のトヨタの流れを感じさせるデザイン

近年のトヨタ車フロントデザインの流れを感じさせるデザインで、細いヘッドライトにバンパー下の大きな開口部が、統一したイメージを作り出しています。

このボディカラーは、スパークリングブラックパールクリスタルシャインと呼ばれるカラーですが、フロントから見るとマイチェン前よりも若々しく見えます。

ストーンガードを兼ねたサイドスカートの上部に、メッキのガーニッシュラインと、ドアハンドルがメッキ仕上げに変更されています。

テールゲートのドアハンドルがメッキ仕様に、リアコンビネーションランプのレンズカバーがクリスタルからレッドに変更されています。

リアコンビネーションランプの上部は、エアロスタビライジングフィンと呼ばれるスポイラー風なデザインで、空力を改善し高速での走行安定性を向上させます。

インテリアデザインは踏襲しつつも質感を向上

ダッシュボードデザインは大きな変更はありませんが、メーターパネルは新しいデザインとなり、カラー表示のマルチインフォメーションデスプレイを装備しています。

合皮素材のシートはホワイトカラーが選択されています。表面がつるつるとした加工となっていますので、ホールド性はやや落ちる感触です。

2列目シートはロングスライドでオットマンを備えています。

3列目シートは6:4分割を採用しています。

3列目シートを使用時のラゲッジスペースです。外観から想像するより広いスペースを確保しています。

ラゲッジフロアの下も収納スペースとなっています。3列目のシートを収納する場合はこのスペースに収まります。

ラゲッジフロアボードを取り外し3列目シートを収納した状態です。格納用の操作ベルトが露出しているのでやや使い辛い印象です。

流麗なスタイリングが支持される「エスティマ」

フロントデザインが変えられた「エスティマ」は、スパークリングブラックパールクリスタルシャインと呼ばれるボディカラーとの組み合わせでは、シャープな印象です。

フロントバンパー下の大きな開口部が、ボディのブラックにより目立たなくなり、細長いヘッドランプがより強調され、どことなくGTカー的な雰囲気も漂わせます。

ブラックボディの「エスティマハイブリッド」に乗り込んでみます。

ドラインビングポジションは高めと思える位置で、女性が運転することも想定してと思えるシートの高さです。

大型のミニバンですが、シートが高めのために前方視界は良好で、運転し易く大きさをさほど気にすることなくドライブすることができます。

但し、メーターパネルの右端はステアリングに隠れて、確認し辛く視認性にやや難があります。

運転席と助手席を分ける巨大なセンターコンソールは、ハイブリッドシステムが格納されていて、圧迫感を感じさせます。

この大型のセンターコンソールは、ステアリング操作に邪魔な場面もあり、この辺りはフルモデルチェンジをされず、長く作り続けられている影響が出ている部分です。

スライドアからの乗り込みでは、2段ステップを採用して乗降性を高めようとしているのですが、低くなった下側のステップの幅が小さすぎて、足の掛かりが良くありません。

幅が狭いので足の置き場に困り、不安定な体勢となるので工夫が欲しかったところです。

2列目のシートはオットマンも付き快適性は高くなっていますが、3列目シートは足元のスペースが不足気味です。さらにシートとフロアの高さが近く、お尻に負担が掛かる座り心地です。

マイナーチェンジで足回りが改良され、乗り心地は大型のミニバンに相応しい重厚な乗り心地となっています。

タイヤはトーヨートランパスJ48・215/60R17が装着されていますが、柔らかめのサスペンションは、硬さを伝えることなくしなやかな走りです。

搭載されるTHSⅡと2.4Lエンジンは、パワフルとは言えないまでも静かでスムーズな走りで、車の性格を考えれば納得できるパワーユニットです。

「エスティマ」は同じトヨタの、「アルファード」や「ヴェルファイヤ」と並ぶ大型のミニバンですが、存在感はやや薄く陰に隠れた存在です。

しかし、「アルファード」や「ヴェルファイヤ」ような、他を威圧するようなスタイリングを嫌うユーザーも確実に存在します。

今回のマイナーチェンジで、フロントはややエレガントよりも、スポーティーでインパクトを感じさせるものになりましたが、それでもまだ流麗な面は残されています。

今後もアンチ「アルファード」「ヴェルファイヤ」派に支持されて、地道に伸びて行くと思われますが、フルモデルチェンジが行われたら、どの様な車に生まれ変わったかは興味が沸くところではあります。

「エスティマ」お勧めグレードを考えたのはこちらの記事です。

トヨタ「エスティマ」選ぶならこのグレードです | tatumiの車探訪記
2016年6月のマイナーチェンジで、超ロングモデルとなったトヨタ「エスティマ」ですが、その流麗なスタイリングは根強い人気があります。この確固たるファンをもつ「エスティマ」ですが、グレードの多さと装備の豊富さで車選びには苦労するところです。グレード別の装備を徹底比較し、お買い得となるモデルを選びます。

トヨタ「エスティマ」ホンダ「オデッセイ」の比較記事はこちらです。

トヨタ「エスティマ」ホンダ「オデッセイ」比較してみた
トヨタ「エスティマ」とホンダ「オデッセイ」は、ライバル関係にある大型ミニバンです。「エスティマ」は流麗なボディで根強い人気を集めて、対する「オデッセイ」は、ミニバンの定番と言えるスタイリングで支持を集めています。「エスティマ」と「オデッセイ」性格の違う大型ミニバンを、徹底比較してみます。
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