新型トヨタ「プリウス」PHV試乗してみた

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エコカーの進化形「プリウス」PHV登場

【プリウスPHV】車両解説(エクステリア篇)

トヨタの車両改革TNGAの第1弾として登場した4代目「プリウス」にPHVが登場しました。

TNGAは「いいクルマを造ろう」の合言葉のもと、これまでのトヨタの車作りを根本から見直し、車の性能を大幅に引き上げることを目指したプロジェクトです。

これにより4代目「プリウス」では、先代の燃費が魅力のハイブリッドカーから、走りも楽しめるエコカーへと進化を遂げ、これまでとは違う車へと生まれ変わっています。

この大きく進化した4代目「プリウス」に、プラグインの機能を追加しエコ機能をさらに追及したのが「プリウス」PHVです。

PHVは3代目「プリウス」でもラインアップに加えられていましたが、EV走行での航続距離の短さや、バッテリー走行が出来ない時の車体の鈍重さに加えて、他のシリーズと代わり映えがしないスタイリングが不評で、高価格に見合う付加価値を生み出すことができず、存在感は稀薄で販売台数は振るいませんでした。

このような先代の反省から、4代目「プリウス」PHVではスタイリングの差別化をより明確にし、リチウムイオンバッテリーの小型軽量化と高容量化を図り、増えた車重に対してはデュアルモータードライブ方式で出力を増し、パワフルな加速に加えてEVでの60km以上の航続距離と135km/hの最高速度を実現させています。

スタイリングの差別化を図り、PHVとしての実力を増した4代目「プリウス」PHVの試乗を行ってみます。

試乗したグレードはS“ナビパッケージ”です。

「プリウス」だけど「プリウス」ではないスタイリング

4眼LEDタイプの鋭さを感じさせるヘッドランプユニットが特徴的です。ちなみに外側の2灯がロービームで、内側の2灯がハイビームとなっています。

このヘッドランプユニットは、AHS機能が組み込まれており、前走車や対向車に眩しさを与えることなく、ハイビームのままでの走行を可能としています。

左右のフロントバンパー(?)の窪みは流麗なRを描く形状のデザインです。

左右のバンパー両端に縦型に配置されるLEDは、上部分がターンシグナルランプで、下部分はアクセサリーランプ(薄暮灯)となっています。

「プリウス」よりもPHVはフロントオーバーハングが25mm、リアオーバーハングが80mm延長され、全長では105mm長くなっています。

充電ポート内の左側は普通充電用で右側は急速充電用です。

LEDのテールランプやストップランプが、より強調されるデザインとなっています。バンパー両端にはリアフォグランプが装備されます。

バックドアは成形が難しいと言われるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製で作られており、一般量販車に採用されるのは初の試みです。

リアウィンドウガラスはダブルバブルウィンドウと呼ばれ、左右が膨らみ中央に窪みがある独特のフォルムで形作られており、一般量販車ではこれも初となるものです。

このダブルバブルウィンドウは、その特徴的なデザインとともに、空力特性をも向上させる効果を併せ持っています。

充電ポートは運転席側、ガソリン給油口は助手席側リアフェンダーに配置されます。

インテリアは「プリウス」と同じだが大型モニターが未来感を演出

【プリウスPHV】車両解説(インテリア篇)

インパネは「プリウス」のデザインを踏襲していますが、センターに縦配置される11.6インチの大型モニターが、未来的なイメージを作り出しています。

本革巻の3本スポークステアリングも「プリウス」と同じデザインです。

シートの表皮は専用のものが使われ差別化が図られています。

試乗車はファブリック張りですが、上級グレードには本革が用意されます。

リアシートはバッテリースペースのためか、2掛け仕様とされてセンターコンソールが配置されています。

リアシートの足元センターにはバッテリー排熱用のスリットが設置されています。

ラゲッジスペースもバッテリーを搭載するために、「プリウス」よりも深さが無くなっており積める物は限られそうです。

直列4気筒DOHC2ZR-FXE型エンジンは、排気量1.797L、最高出力98PS/5,200rpm、最大トルク14.5kgf・m/3,600rpmです。

モーターは1NM型が最高出力72ps、最大トルク16.6kgf・mで、1SM型は最高出力31PS、最大トルク4.1kgf・mのスペックです。

モーターを含めたシステム最高出力は122PSとなっています。

JC08モード燃費は37.2km/Lです。

タイヤサイズは195/65R15サイズで、タイヤはダンロップエナセーブが装着されています。

「プリウス」を超えた「プリウス」PHV

実車に対面した「プリウス」PHVは、4眼の細長くて高さの薄いヘッドランプユニットが装着され、フロントノーズの低さが際立スタイルです。

これは「プリウス」ではフロントフェンダーからバンパーへと、縦型にエラのような張り出しがあるデザインを採用していましたが、それが無くなりスムーズなラインとなり低さを強調させています。

全長で105mm長くなった「プリウス」PHVは、リアのオーバーハング80mmが示すように、その多くはリアが長くなっており、ロングテールの印象でリアスタイルはボリュームを感じさせます。

全体的な印象としては、直線的なラインが多く感じられた「プリウス」に比べると、丸みを帯びた柔らかな膨らみが感じられるライン構成です。

そのためにボディが、有機体のようなヌメッとした厚みを感じさせるものとなり、リアが長くなったことで全体的なバランスが向上し存在感が増しています。

インテリアは「プリウス」と同じデザインですが、インパネセンターに大型の縦型モニターが備わり、PHVをドライブしているという未来感に包まれます。

シートはバックレストセンターと、座面一部に凹凸加工が施してあるものが使われていますが、このデザインは滑り止め効果が高くファブリックも質感が高くなっています。

ドライビングポジションは「プリウス」と同じ包まれ感のある収まり方で、ドアミラーに映る景色が広く確認し易いところは、ドライバーに安心感を与えます。

「プリウス」と比較すると150kg重くなっている「プリウス」PHVですが、その出足は重さを感じさせることなく前に出て行きます。

「プリウス」がスーと前に出て行くとすれば、「プリウス」PHVではグイグイと力強さが感じられる発進加速です。

さらに「プリウス」PHVの、発電機も走行用モーターとして利用する、デュアルモータードライブ方式は、アクセルのオンオフに対する追従も良くパワーアップの恩恵が十分に感じられます。

乗り心地は車重増加のために、落ち着きがありしっとりとしたものになっています。

タイヤは省燃費指向のタイヤですが、走行用のバッテリーがリアに搭載され、前後の重量配分も「プリウス」の62:38から56:44になり、リアに掛かる加重が増えたことも良い乗り心地の要因と思えます。

走行中はエンジンが始動することはありませんでしたので、室内の静粛性は高くタイヤの転がり音が響く程度で、EV走行のメリットが大いに感じられました。

振動音がしない車体が音もなくグイーと動き出し、室内は静かさに包まれて空調のファンの音がしていますが、オーディオは雑音無しで聞こえるし、つぶやくような声でも助手席の人に聞かれてしまう上質な空間が維持されて行くのです。

「プリウス」PHVは「プリウス」と車名は付いていますが、「プリウス」を超えた、「プリウス」とは違うと言えるまでに進化を遂げています。

「プリウス」PHVは、かつての「コロナマークⅡ」が「マークⅡ」に進化したように、上質さを追求する車となって行くのかも知れません。

今回試乗したS“ナビパッケージ”のメーカー希望小売価格は3,666,600円となっています。

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