新型トヨタ「シエンタ」試乗してみた

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試乗記682×171

新型「シエンタ」はハイブリッドモデルもラインアップ

7人乗れるコンパクトなミニバンとして、ファミリー層を中心に支持を集め、底堅い人気を誇るトヨタ「シエンタ」。

2代目となる現行のシエンタは、2015年7月より販売が開始されました。ハイブリッドモデルも、追加されたそのスタイルは、先代シエンタのイメージを大きく変えるもので、純然たるファミリーカーのイメージを払拭しています。

フロントグリルのデザインは、「アクア」と近似性を感じさせ、ハイブリッドモデルのパワートレーンも、基本的に「アクア」と同じシステムを使用しています。

発売以来、好調な販売を続ける2代目シエンタの、ハイブリッドモデルとガソリンモデルの違いを、試乗を通じて探ってみたいと思います。

新型「シエンタ」の、ガソリンモデルとハイブリッドモデル、仕様が違う部分について抜き出してみます。

車両重量(kg)燃料消費率(km/L)エンジン
型式最高出力【kw(ps)/rpm】最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm
シエンタガソリン仕様1.32020.22NR-FKE80(109)/6.000136(13.9)/4.400
シエンタハイブリッド仕様1.38027.21NZ-FXE54(74)/4.800111(11.3)/3.600~4.400

システム最高出力【kw(ps)】ブレーキトランスミッションモーター
最高出力【kw(ps)】最大トルクN・m(kgf・m)
シエンタガソリン仕様 ∗油圧式自動無段変速機 ∗
シエンタハイブリッド仕様73(100)油圧式・回生ブレーキ協調式電気式無段変速機45(61)169(17.2)

ハイブリッドモデルは、車両重量が60kg重くなっています。

新型「シエンタ」のスタイリングはスポティーイメージ

ガソリンエンジンモデルGグレード。

ボディカラーはグリーンマイカメタリックです。

ハイブリッドモデルGグレード。

ボディカラーはブラックマイカです。オプションのLEDランプパッケージを装着しています。

フロント部分のベースは、アクアになっており近似性を感じるデザインになっています。

ヘッドランプ中心付近から、フロントバンパー下部を通るアクセントカラーが、特徴的なフロントデザインです。

ボディカラーがブラックの場合は、ブルーメタリックのアクセントカラーも選べるので、目立つフロント周りにするならそちらがお勧めです。

ガソリンモデルもハイブリッドモデルも、ボディデザインは同じとなっています。

ハイブリッドモデルはオプションの、アルミホイールを装着しています。

フロントウィンドガラスは、傾斜がキツク運転席、助手席頭上に迫っていますので、やや圧迫感を感じます。

リアスタイルも両モデルとも同じデザインです。

ハイブリッドモデルの、リアコンビネーションランプなどの、デザインが異なるのは、オプションのLEDランプパッケージを装着しているためです。

新型「シエンタ」はステアリング位置が低く設定されている

ガソリンモデルの、ダシュボード、メーターパネルです。

ハイブリッドモデルの、ダッシュボード、メーターパネルです。

ガソリン仕様車はメーターパネル左がタコメーター、ハイブリッド仕様車は、バッテリーへの充電状況や、出力状況を表示する仕様となっています。

オートマチックトランスミションは、ジグザグ式ゲートになっており、この辺りも「アクア」を感じさせる仕様となっています。

メーターパネルを、ステアリングの上から見るドライビングスタイルになっています。

7人乗り仕様車のセカンドシート。Gグレードのシートは、上級ファブリック張りとなり、ブルーブラックか、ダークブラウンを選べるようになっています。

試乗車は両モデルともブルーブラックの仕様です。

6人乗り仕様車のセカンドシート。中央にトレイが配置されます。

センカードシートを、最も後ろにスライドさせた状態です。足元の余裕はありません。

セカンドシートを、最も前にスライドさせた状態です。短時間なら大人でも座れるスペースになります。但しセカンドシートはかなり窮屈になります。

セカンドシートを前に持ち上げて、このようなシートアレンジも可能ですが、この状態ではセカンドシートが固定されませんので、安全を考慮すると、停車中以外での使用はお勧めできません。

サードシートを、格納した状態のラッゲジスペースです。家族4~5人で2~3泊の旅行に行く位の荷物は積めそうです。

サードシートを使用した状態の、ラゲッジスペースです。かなり狭くミニマムです。

ラゲッジフロアの下は、小さな収納スペースがあります。

ガソリンモデルの2NR-FKE型エンジン。ボンネットフード裏に、インシュレーター(遮音材)はありません。

ハイブリッドモデルの1NZ-FXE型エンジン。ボンネットフード裏には、インシュレーター(遮音材)があります。

ハイブリッドモデルのボンネットの中は、機器が隙間なく配置されています。

ガソリンモデルの標準タイヤはサイズは、185/60R15スチールホイールに樹脂のフルキャップとなります。

タイヤはブリジストンエコピアで、省燃費指向のタイヤです。

ハイブリッドモデルに装着されているオプション(標準装備はガソリンモデルと同等の仕様)のタイヤサイズは、195/50R16でアルミホイールが装着されます。

タイヤはヨコハマdbE70で、静粛性と乗り心地に配慮したコンフォート系のタイヤです。

ワンポイントにオレンジ色を使うダッシュボードデザイン

乗り込んで最初に目に入るのが、内側にコブのあるステアリングです。シエンタGグレードに装備される、やや小径の革巻ステアリングは、グリッリプの太さも手に馴染みやすい大きさになっており、操作感は非常に良いものになっています。

助手席上段のグローブボックスは、カバー付きで内側がオレンジ色となっています。カバーを開閉させる取って部分に、オレンジ色を覗かせており、ダッシュボードの直線オレンジラインと相まって、フロントパネルに変化を付けています。

メーターパネルの見え方は、ステアリングの上から視認するように設計されており、通常のステアリング中央から覗くスタイルとは違います。そのため、メーターパネルの上端がやや高く、小柄な女性には、やや見難い印象を与えるかも知れません。しかし、メーターパネルの視認性は良好です。

7人乗れると大きく宣伝されている「シエンタ」ですが、サードシートはエマージェンシー用と、割り切った方が良さそうです。

サードシートの足元に余裕は無く、セカンドシートは最前部まで、スライドさせる必要がありますが、しかしそうすると、今度はセカンドシートが狭くなり窮屈になります。

小さな子供なら、問題なく7人乗れると思いますが、大人7人が乗るとすると、近い距離の移動に限られると思います。

新型「シエンタ」は大きく重くなった「アクア」?

シャーシを共用する「シエンタハイブリッド」と「アクア」のスペックを比較してみます。

全長(mm)全幅(mm)全高(mm)車両重量(mm)ホールベース(mm)
シエンタハイブリッド4.2351.6951.6751.3802.750
アクア3.9951.6951.4551.0802.550

トレッド最低地上高(mm)室内寸法
フロント(mm)リア(mm)長さ(mm)幅(mm)高さ(mm)
シエンタハイブリッド1.4801.4801452.5351.4701.280
アクア1.4701.4601402.0151.3951.175

排気量(L)エンジン
最高出力【kw(ps)/r.p.m.】最大トルク【N・m(kgf・m)/r.p.m.】
シエンタハイブリッド1.49654(74)/4.800111(11.3)/3.600~4.400
アクア1.49654(74)/4.800111(11.3)/3.600~4.400

モーター燃費(km/L)減速比
最高出力【kw(ps)】最大トルク【N・m(kgf・m)】
シエンタハイブリッド45(61)169(17.2)27.23.791
アクア45(61)169(17.2)37.03.190

「シエンタハイブリッド」は、ボディサイズが大きく車両重量が重くなっていますが、エンジンとモーターの出力は「アクア」と同じとなっています。

車両量重量増加を補うために、トランスミッションの減速比を高くして(低いギアを入れて)、動力性能が落ちないように対応しています。

実際にドライビングした、「シエンタ」の走り出しの印象は、両モデルともやや重く感じられます。

「アクア」とのスペック比較から想像される通りの印象です。

車両重量がそれぞれ1.320kg(ガソリンモデル)1.380kr(ハイブリッドモデル)と、1.500ccエンジンのパワーに対して重くなっており、減速比を高くして対応していますが、軽快な出足ではありません。

走行中のフィーリングも、走り出し同様の印象で、良く言えば安定感のある走りと言えますが、悪く言うと鈍重な反応とも言えます。

強いて言えばガソリンモデルが、車両重量が軽いためハイブリッドモデルより軽快な印象を持ちますが、極端な差ではありません。

ガソリンモデルとハイブリッドモデルの、違いが感じられたのが登り坂での加速状態です。

ガソリンモデルはエンジン回転の上昇が遅く、目標スピードに達するのに時間が掛かる印象がありますが、ハイブリッドモデルはガソリンモデルに比べると、グイグイと登って行きます。

この辺りは重量が重い、ハイブリッドモデルが不利なように思われますが、モーターのアシストが効果的に働いてることと、トランスミッション仕様の違いが影響していると思われます。

乗り心地は車両重量の差が出易い部分ですが、両モデルとも大きな差は感じられません。

ハイブリッドモデルは車両重量が重いため、安定感のある乗り心地と思えますが、微々たるもので明確な差が感じられる程ではありません。

両モデルとも大きな段差の乗り越えでは、突き上げ感はありますが、良くまとめられていて、硬く過ぎない柔らか過ぎない乗り心地です。

要因として両モデルが装着するタイヤ性能の差が、車両重量の差を相殺し、あまり差の無い乗り心地に繋がっていると思えます。

コーナーでの安定性は、ハイブリッドモデルがやや踏ん張る感じですが、これもタイヤの性能差に負うところが大きいと思われます。

いずれにしても、スピードを上げてコーナーに入って行こうと、思うような車の挙動ではなく、大人しく素直に、無理をしないで曲がろうと思わせる車の反応です。

室内の静粛性は、ハイブリッドモデルがモーターでの走行が出来るので、静かに感じる領域が広いですが、エンジンを使う領域では両モデル大差が無く、高回転域では振動と音が室内に侵入して来ます。

「シエンタ」のガソリンモデルと、ハイブリッドモデルをどう選ぶかですが、一般的な走行距離のユーザーなら、ガソリンモデルを選んだ方が良いと思われます。

「シエンタ」のメーカー希望小売価格は、ガソリンモデルのGグレード1.980.327円(2WD)で、ハイブリッドモデルGグレードは2.329.855円となっています。

ガソリンモデルとハイブリッドモデルの価格差は、メーカー希望小売価格で比べると、349.528円ハイブリッドモデルが高くなっています。

この価格差を燃料に掛かる差額で補うとすると、かなりの走行距離が必要となり、一般的な走行距離のユーザーでは埋め合わせできないでしょう。

燃費の他にハイブリッドモデルにしかない、長所や特長があれば良いのですが、ガソリンモデルとの差は、殆ど無いに等しい状態では、価格の安いガソリンモデルを選んだ方が、お得な選択になると思います。

しかし、良好な燃費で環境に配慮した性能と、モーター走行時の静かさ、先進性が必要ならハイブリッドモデルを選ぶ必要があります。

トヨタ「シエンタ」ホンダ「フリード」の比較記事はこちらです。

ホンダ「フリード」トヨタ「シエンタ」比較してみた
コンパクトミニバンでライバル関係にある、ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」。「フリード」のモデルチェンジが遅れ「シエンタ」に独走されていましたが、いよいよ新型車が投入され巻き返しを図っています。待ちに待った新型「フリード」は人気を博している「シエンタ」を超える魅力を備えているのでしょうか。比較してみました。

「シエンタ」の特別仕様車 G Cuero (クエロ)のお買い得度を検証したのはこちらの記事です。

https://kuruma-kau.net/toyota-sienta-gcuero/
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