トヨタ「スープラ」プロトタイプ英国で走行を初披露

Photo:トヨタ自動車 URL:https://toyota.jp/

2019年前半に販売開始を目指す、トヨタ新型「スープラ」のプロトタイプ車が、英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、ヒルクライムのレースを走行しました。

トヨタスポーツモデルの頂点として君臨した「スープラ」は、2002年8月に生産を終え長い間空白の期間を過ごしてきましたが、2018年3月のジュネーブ国際自動車ショーで、レースに向けたコンセプトモデル「GR Supra Racing Concept」を発表しました。

今回のプロトタイプによる走行は、コンセプトモデルに次ぐ公の場での登場ですが、6気筒エンジンにFRレイアウトは、初代より続く伝統を踏襲しています。

開発チーフエンジニアの多田氏によると、トヨタでは「86」を中心とした3兄弟のスポーツカーを造り出したいとの思いがあり、新型「スープラ」は「86」の上のモデルとして開発が進められてきました。

「86」でも低重心に拘り開発を進めましたが、新型の「スープラ」ではさらに低重心化を図っています。さらに、ボディ剛性は「86」の2倍近い数値をカーボンファイバーを使わず達成しており、コストの上昇を抑え手頃な価格での提供を目指しています。

また、車体スペックが「86」よりトレッドが広く、ホールベースが短いのは明確な目的のもと導き出されたもので、開発チームが目標としたバランスに到達しましたとコメントしています。

この野心的な新型「スープラ」は、トヨタとBMWの共同で開発が行われており、両社のノウハウが注ぎ込まれたスポーツモデルは、どのような走りを魅せるのか、非常に興味が湧く車となっています。

Supra Prototype Video
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伝統のロングノーズ、ショートデッキで仕上げたスタイリング

ボディはエッジの効いた直線的なラインではなく、曲面を多用し角を丸めたボリューム感のあるデザインです。受ける印象は近未来的を予感させるものではなく、ノスタルジックでクラシカルな雰囲気です。

フロントのセンターはノーズ風にやや突き出し、BMWのアイデンティティを感じます。バンパーに設けられた、ダクトは深いスリットが入りエアダム効果を高めています。ブレーキの冷却ダクトがハードな環境下での使用を想定しています。

リアのフェンダーが極端に張り出し迫力を感じさせます。

ロングノーズ、ショートデッキは、重量配分の最適化とともに、伝統を受け継ぐスタイリングです。ボディがコンパクトに感じられますが、4代目「スープラ」とほぼ同じサイズで、大口径のホイールとタイヤが、ボディを小さく見せるようです。

キャビンを絞り込みフェンダーの厚みを強調するリアは、往年のスポーツカーをイメージするデザインです。

Toyota Supra 2019 review | Cayman rival prototype driven | Autocar

ジュネーブ国際モーターショーに登場した「GR Supra Racing Concept」

量産車のプロトタイプを公開する前に、レース仕様のコンセプトモデルを発表したのは、レーシングモデルを先に開発することで、量産車をレース仕様車に仕上げる際に起こる不都合を、極力なくすため行われたものです。

そのためLM-GTEの規定にシッカリと沿って仕上げられており、カッコだけのコンセプトモデルとは違うところに、トヨタのレースに対する意気込みを感じます。

GR Supra Racing Concept

「スープラ」の歴史

Photo:GAZOO URL:https://gazoo.com/

「スープラ」の初代は国内で「セリカXX」と命名され販売されました。その名が示すように「セリカ」がベースとなり開発が行われ、より上級なスペシャリティモデルとして登場しています。アメリカでは成人指定の度合いを示す表記としてX記号が用いられるため、輸出名は「スープラ」として販売を開始しています。

2代目となるモデルも「セリカ」がベース車両のため、国内では引き続き「セリカXX」として販売されます。初代よりコンセプト変更が行われ、ラグジュアリー路線からスポーティ指向に舵をきっています。

直線を多用したシャープなラインに合わせるように、ヘッドランプはリトラクタブルライトを採用し、空力特性に優れたボディは鋭さをイメージさせます。

3代目「スープラ」は「セリカ」をベース車両とするのを止め、「ソアラ」とプラットフォームを共用し登場します。国内でも「スープラ」の名前が使われ、輸出車両も含めて車名が統一されることになります。

キャッチコピーに「TOYOTA 3000GT」を使用し、名車「TOYOTA 2000GT」をイメージさせ車をアピールしています。

モータースポーツでは全日本ツーリングカー選手権に参戦し、デビューウィンを飾りましたが、その後はレギュレーションの変更もあり、日産「スカイライン」、フォード「シエラ」に後塵を拝しレースから撤退しています。

4代目「スープラ」はTHE SPORTS OF TOYOTAのキャチコピーで登場し、スパースポーツを体感させるスタイルは、トヨタのスポーツフラッグシップに相応しい性能を与えられています。

プラットフォームは先代同様に「ソアラ」と共用していましたが、「スープラ」は全長の短さから燃料タンクをトランク下に設置し、重量配分と前後オーバーハングの長さの適正化を図っています。

4代目はポテンシャルの高さからモタースポーツでも活躍し、スーパーGT500クラスでは4度のチャンピオンに輝いています。また、伝統のル・マン24時間レースにも参戦するなど、幅広い分野のトヨタモータースポーツ活動を支えた車です。

Toyota Sports Car Spirit
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