当然ですが自動ブレーキには限界があります

国土交通省が近年装備される車両が増えつつある、衝突被害軽減ブレーキの作動状況において、止まることができず衝突する事例を公表し注意を促しています。

自動車事故対策機構でも、各車種の衝突被害軽減ブレーキの性能試験を行っていますが、国土交通省が発表した内容は、積極的に止まれない事例に焦点をあてています。

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衝突被害回避ブレーキの装着率と不具合

【国土交通省】衝突被害軽減ブレーキは万能ではありません!

出典:国土交通省 URL:http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002954.html

2012年の新車に装着される衝突被害軽減ブレーキの割合は4.3%と、1割にも満たない率でしたが2016年には66.2%と、6割を超える装着率にまで増えています。

装着率が増えている衝突被害軽減ブレーキですが、2017年に国土交通省へ寄せられた不具合は340件あり、その中でも最も多かったのは73%となる「勝手に作動した」が249件でした。

次に「作動しない」が88件ありその中の24%となる82件は、交通事故にまで発展しています。

この事案を受けシステムを調査した結果では、異常が認められず正常に作動していたことから、システムの作動環境外での事故として捉えられています。

衝突被害軽減ブレーキは、車種により違いますが、レーダーやカメラにより障害物を発見し、それをコンピューターが認識することで、衝突回避を行うシステムです。

衝突被害軽減ブレーキが作動しない状態

衝突被害軽減ブレーキが作動しない具体的な状態は次のようになります。

  1. 作動領域を超えるスピードでの走行
  2. 街灯がある程度の明るさの夜道での走行
  3. 逆光となるような眩しいときの走行
  4. 薄暗く雨降りでの走行
  5. 雪道などの路面が滑り易いときの走行
  6. 下り坂での走行            など

1.は保証されていないスピード域なので当然と考えますが、2.と4.の事例では障害物を発見するのに、周囲の明るさが大きく影響し、暗い環境では反応できないことがわかります。

3.では人間の目と同様に強い光がカメラに入ると、障害物を見失なってしまいます。

5.6.は制動距離が延びるような状況下では、それに対応することができません。

衝突被害軽減ブレーキは完全ではない

現在の衝突被害軽減ブレーキは、未来の自動運転に繋がるシステムになると考えられますが、まだ過度期の段階で、全面的な信頼を寄せられるものでありません。

システムが作動し衝突被害を防げるのは、ごく限られた狭い範囲の中でのみ性能を発揮し、ドラーバーの支援を行う機能です。作動範囲とされていても、車が置かれている環境により、衝突を回避することができません。

衝突被害軽減ブレーキは補助的なシステムであり、その性能を過信することなく、理解した上で運転することが必要です。

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